キング・オブ・ビュッフェのお話

霧島市役所8階にあるバイキング・レストラン「野のいぶき」。消費税増税に加えて新型コロナウイルスの猛威により、かつて賑やかだったバイキング形式のお店は軒並み高騰または廃業し、昭和の名残りを匂わせるきっぷの良いサービスが珍しい存在となりつつある中、なんと¥680で時間無制限の食べ放題という高コスパを誇ります。

 10年ほど前に霧島市通勤していた折、貴重なランチタイム・ローテーションの一角を占めて以来通い続けておりますが、最大の特徴は「メニューと味が変わらない」こと。20種類ほどのメニューは8割型固定なので、好きなメニューがある方は間違いなく通い続けられます。また味付けが全体的にあっさり目の家庭風で、霧島産の野菜が豊富なのでとにかくヘルシー。近くに居住していたら週3で通うかも。

 ¥680円でも充分お得にも関わらず、正午までに退店すればさらに早割¥50引き!仕事を調整して11:30までの入店がツウな使い方でしょう。また揚げ物は揚げたてがバカ美味いので、時間に余裕があれば大皿の減り具合を監視(笑)する事も。コーヒーも無料なので、営業時間中ずっといらっしゃる高齢者もいるようないないような。開店時に朝食を摂り、閉店前にランチを摂って退店というダブルヘッダーもありですね(ありなのか!?)

 揚げ物は不動の四番打者、油淋鶏風タレ漬け唐揚げを筆頭に、日替わりフライ(白身・コロッケ・etc)と天ぷら。フライはソース掛けがデフォですが、天ぷらのイチ推しがニガウリとピーマン!ほんのり塩味と苦味がクセになって、いくらでも食べられます。他にブロッコリーやロマネスコなど変わり種もありますが、芋天やナスでがっかりするのはこのお店くらいでしょう。ゴーヤ天はオススメできます。

 麺類はパスタ(ナポリタンor和風)と焼きそば(ソースor塩)と、一推しのビーフン。いわゆるケンミン焼きビーフンの味そのまんまですが、アツアツが美味しくてハマります。全体的に見た目が地味で美味そうに見えないのが残念ですが、食べてみればどれも美味い!これはいぶきマジックとしか言いようがありません。たまにそばやうどんが出ますが、ダシが効いて美味いですね。

 「火曜日は、なんかちょっと、嬉しい」カレーライス食べ放題!!金曜でないのは不思議ですが、こちらでは火曜カレーという決まりのようです。こくまろカレーに似たいわゆるお家のカレーですが、カレー食べ放題は少年の夢なので、中年になったとしても少年時代に戻れるタイムスリップ・ドラッグと言えましょう。ご飯ものは白米の他にちらし寿司や焼き飯、おにぎりがローテーション。

 お惣菜のアラカルトとしては、ひじき煮や切り干し大根、豆腐に紅白なますなどのダイエットメニューも豊富。季節野菜の煮物や里芋の煮っ転がしも美味い。昔はデザートがなかったのですが、最近は寒天みたいなゼリーや、甘く仕上げた野菜が箸休めのアクセントに使えます。特に小豆みたいにオクラや枝豆を甘く煮詰めたものは、ベジタブル・デザートの新境地!これは美味すぎて驚くと思います。

 ダシが効いた具だくさんの味噌汁や、3種類のドレッシングで頂ける生野菜サラダ。¥100でドリンクバーも追加できます。入り口でアルコール消毒とマスク着用、トングを持つ手に青いビニール手袋がルールですが、マスクを忘れても貰えるサービスが嬉しい。ただしマスクや手袋なしでトングを触ろうとすると強い口調でガられる(怒られる)ので注意。ファミレスというよりは入院食のような味付けなので、グルメヤングよりもメタボおじさんの救世主だと思っています。フレスポ国分のお店はかなり前に閉鎖し、夜の黒豚しゃぶしゃぶ提供も廃止されたようですが、絶滅寸前の野のいぶき本店をご贔屓にm(_ _)m

  • 営業時間:11:00〜14:00OS(日曜定休)
  • 割り引き:早割、シルバー、子供等
  • 駐車場:霧島市役所兼用(2時間無料)