黒潮クルーズ体験!?

鹿児島から東京へ車を持って行く手段として、自走以外に志布志〜大阪または新門司〜東京の長距離フェリーを使う方法を会社から指示されました。なるべく楽したいので新門司発を狙い、出発1ヶ月前の朝9時、予約受付開始と同時にWebで決済まで完了。年始の初便なので混雑を想定していましたが、GoToトラベル中断も影響してか実際はキャパの1割程度で、船内で他人とすれ違う事が稀なほどの貸し切り状態でした。

 1月4日の11:30に自宅を出発し、鹿児島〜小倉東まで高速を利用。昼食と買い出しを済ませ、17:30に新門司港フェリーターミナルでチェックイン。タッチパネル端末で発券するだけの簡単手続きで、2016年に就航したばかりのフェリーどうご後部より乗船、19:00に中継地点の徳島港へ向けて出航しました。4階までが車輌甲板で、5階が船室、6階が展望デッキでしたが、ほぼ終日曇天で見どころがあまり無く、写真らしい写真は撮れず。食堂がないと聞いていたので、生野菜中心に船内で手に入らなそうな食材をスーパーで調達しましたが、船内の自販機は宅配食材等で用いられそうな冷凍食品やフリーズドライ、レトルトなど豊富で、炭水化物だけで良いなら多少割高ながら選び放題。それを避けるために持ち込んだサラダや蒟蒻素麺は大活躍でした。

 チケットは底辺の二等洋室。沖縄行きフェリーですと広間に雑魚寝で、枕周辺にパーティションがあるだけでしたが、オーシャン東九フェリーの二等洋室は広めのカプセルホテルのような個室で、個人的に大好きな空間。室内はコンセントと棚、ハンガーにマットレス、毛布があって、滞在35時間のほとんどをこちらで過ごしました。揺れに関しては波による横揺れを減衰させるためか、小刻みな縦揺れが終始発生し、常に震度1〜3くらいの地震に襲われている感じ。船酔いは回避できましたが、寝ていると振動が気になる方はいらっしゃるかも。船室以外にはくつろぎスペースが3ヶ所設けられていて、リクライニングシートやソファ、コンセント付きカウンターなどでテレワークや読書に興じる方もいらっしゃいました。

 沖縄行きフェリーにはフリーWiFi設備が整っていましたが、こちらのフェリーには未設置。ただ新門司を出発して四国〜紀伊半島沿岸部を通過するため、愛知沖一部区間以外は圏外になることはなく、4Gが繋がりました。30名ほど入れそうな浴室も貸し切りで使えましたが、適温のためここで過ごすのもありでしょう。小さなゲームコーナーは微妙で、結局船内で使ったお金はバスタオル代の¥500のみ。食事は持ち込み食料をうまく活用しましたが、資さんうどんで購入したおはぎと、マルちゃん正麺の辛ニボは特に秀逸でした。写真は乗船前ランチ、乗船後ディナー、翌朝モーニング、ランチ、ディナーの順。へるすぃ~

 快適な船旅を終えて1月6日の05:30に東京港へ到着。1000km自走を回避できたのは非常に大きかったのですが、寝不足かつ荷物満載で視界が悪い車で、分岐だらけの23区内を走るラストランには閉口しつつ、07:30に無事昭島市のアパートへ到着しました。まさか新宿駅前をマイカーで走る日が来るとは思わなかったですね。。