岐阜基地航空祭2021(仮)後編

昨夜車中泊を試みた道の駅柳津は、片側4車線道路の外側2車線をガードレールで挟んで駐車場にしたような作りで、10m先を車がビュンビュン走る環境。これは眠れるか?と宿を押さえなかった件を後悔しましたが、騒音よりも季節外れの蒸し暑さと薮蚊が問題で、窓を少し空けてUSB扇風機を回し、虫除けスプレーを塗ったくる事で不快感を軽減し、何とか3時間は眠れました。トイレは綺麗でしたが、ネットの口コミ通り車中泊には適さない感じでしたね。

 翌朝は08:30に空の森運動公園へ到着。車中泊防止のため朝07:30にならないとゲートが開かない期間中でしたが、混雑は杞憂。朝までかなりの雨が降り基地の様子も閑散としていましたが、そもそも夜間訓練の翌朝は出足が鈍いのはローカルの常識とのことで、車内でくつろぎながら遠征のまったり感を楽しみます。無線が慌ただしくなってきたのは11:30。岐阜基地所属のT-4、F-2、F-15、T-7、C-1が勢いよくハンガーを飛び出し、アフターバーナーを焚いて次々に離陸。F-2は2機が絡んだ素晴らしい写真が撮れたので、ブルーインパルスを前に早くも満足しちゃいました。

 いわゆる研究用の基地なので他の基地よりもガードが固く、機体に近づける場所が非常に少ないのですが、短時間で数多くの機種が見られるのが醍醐味。今回F-15は三菱重工製の最新型国産空対空ミサイル04式空対空誘導弾(AAM-5B)を試着していましたが、試験用装備が見られるのもポイント高いですね。前回訪問時ファントム以外には目もくれませんでしたが、岐阜のテストパイロットは全国より選抜されたエリートなので、どの機種でも飛行シーンは非常に美しい。初のRW28エンド、通称アミアミポイントは脚立必須ですが、地元の皆様とだべりながらローカルフライトを堪能しました。

 先発隊が帰還し、13:30にブルーインパルスがタキシング。松島基地に迫るビューポイントでタキシング~離陸を撮影後、空の森運動公園へ移動。もちろん昨日の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館の方が基地エプロンに近いため、メイン会場から見た感じに撮れやすいのですが、移動に往復20分掛けると展示飛行が終わってしまうためここで我慢。それでもランウェイ28からの進入はあちらよりも近くで拝めて、振り返るとあまり遜色ない迫力で展示を楽しめたように思います。今日も雲が厚くて4〜5区分の水平系飛行のみで終わりましたが、着陸をガッツリ撮れたので狙い通りの大勝利でした。バスツアーで航空祭へ行くとだいたい、ブルーインパルスのタッチダウンがバスへ向かって走り出す合図なのは航空祭あるあるですが、あの感覚を思い出しつつ車へダッシュ!なにせアパートが400km離れているので、14:30に出発しても帰宅は20:30でしたが、深夜割引が適用されない高速料金とガソリンの高さに慄きつつも、満足の旅となりました。

 航空祭はもちろん、花火大会が軒並み中止になっているのはせっかく関東に来ているのに歯痒い気持ちですが、紅葉や雪山などしっかり撮り納めて、鹿児島へ戻りたいですね(戻れるとは言ってない)