緊急!横田基地潜入

東京に来て一番のサプライズが、米空軍の横田基地が近いこと。いつか基地の近くに住みたいと密かに思っていたのが、まさか毎晩家の上を旋回するオスプレイとハーキュリーズに悩まされる事になろうとは嬉しい悲鳴!?そして潜入の機会を楽しみに待っておりましたが、Sakura spring festivalという花見会が3月26日に3年ぶりに開催されることに加えて、前日にプロ野球パリーグ公式戦西武ライオンズ対オリックスブルーウェイブ開幕戦でブルーインパルスがベルーナドーム上空を航過飛行したため、入間基地からお見送りもできそう。これってつまり日米合同の航空祭では?盛り上がって参りました。

 ブルーインパルスは基地広報より休日飛行予定が告知され、午前中早い時間に飛び立つ見込み。朝5時に家を出て夏同様入曽多目的広場の駐車場を当てにしていたらなかなか門が開かず、正門近くの彩の森入間公園へ移動。そこから1.5km歩いてR/W35エンドの豊岡第一病院前から、08:00から上がり始めた七機のブルーインパルスをお見送り。昨年入間周辺でカラースモーク付着事故を起こしたためか、非常に大人しい出立となりました。満足して一度帰宅し、次に自転車で5km離れたEast gateへ。訪問方法についてのアナウンスが見つけられませんでしたが、自転車くらいなら路肩でも公園でも何とか駐輪できるだろうという読みは的中し、ゲート向かいの公園が指定駐輪場として開放されていました。今回は軍用装備品の展示がないためか入場チェックは非常に簡素で、免許証提示とアルコール消毒、バッグチェックのみ。パスポートなしでアメリカ領にあっさりと潜入成功しました。とりあえず長さ500mに渡る桜並木、は残念ながらほぼ蕾でおとなしい感じでしたが、露店はパワフルで早々にテンションMAXブチアゲウェイウェイ(謎)飲むはずのない北米monsterの小綺麗なラベルや、何か分からないがひたすらでかい肉を焼く様子にジョージ夢中!最奥部のステージまでざっと四往復は歩いたと思います。

 最初にステージを訪れた時は空軍ジャズバンドの演奏でしたが、本場のとろけるような女声シンガーによるジャズは感動的で、これぞアメリカンと勝手に納得してしまいます。ビール片手と行きたい所ですが私は下戸なので、めっちゃ飲みそうな外見でありながら、運転要員とお考えください。会場の周囲は官営アパートが立ち並び、簡素なバリケードを守衛一人が身分証をチェック。基地内に住む方々にとっては町内会のおまつり的な感覚が伺えます。ちなみにステージが圧倒的に盛り上がったのは横田ダンススクールの発表会で、さながら父母が見守る学芸会。我々日本人がドン引きするほど、そこはアメリカの空間でした。ひょっとしたらというかほぼ確定ですが、アメリカ人にとって我々はしょせんイエローモンキー。未だに占領下の原住民であり年貢を納めるだけの身分なので、強い格差を感じました。まぁ仕方ないですね派手に負けたので。

 ただ食うか食われるかの国際社会にあって、負けた側が戦勝国に表面的ながらパートナーとして認められているということは、それだけ多くを日本人が貢いだのでしょう。へり下って強者の庇護に甘んじるのは悪くない闘い方だとは思いますが、ご先祖様の思いがちらつくと、臥薪嘗胆という気持ちもなくはありませんね。アメリカ51番目の州ではなく、真に助け合う対等なパートナーシップを期待したいところですが、いち国民が国家を憂うとろくな結果にならないので、ささやかな抵抗として物欲を爆発させます(コラコラ)まずは数軒だけ見つけたグッズショップでパッチを一枚。今回のイベントの主催者である第374施設中隊のTシャツ、横田海兵隊のゴジラメダルに、ばら撒きお土産用のキーホルダーを購入。お値段的に自衛隊イベントよりもかなりお得だったので大満足でした。次にランチを検討しましたが、ちょうど昼時で大行列!まぁ時間を急ぐこともないので通りを観察しながらハンバーガーとタコスの屋台に並びましたが、¥1100でこれだけ食べられるなら御の字。肉がやはり美味くて、見た目よりボリューム感がありました。升酒やビールで頂くとさぞかし贅沢に浸れたことでしょう。ちなみにタコスは複数形で、一つしか注文しない時は「ワンタコ!」でした笑笑。

 通りは射的や輪投げなど日本の夜祭りに似た子供向けのイベントが多数あってほぼ無料!ゴーカートまで無料でやっちゃうあたりスケールが違います。ジャグリングやチンドン屋のパフォーマンスだけでなく、警備や救護の軍人もウキウキしていて、自粛期間が長かっただけに祭りの良さを再確認。そして全体的にアメリカ人の年齢が若く、40歳以上はいないのでは?というくらい。そして彼らの子供たちが幼児やティーンで、海外ドラマまんまのやんちゃぶり。でもアジア人と造形が違うので可愛らしいですね。先日ウクライナ人のパレードでもエルフを思わせるような美しい女性をいっぱい見かけましたが、カカア天下は万国共通だと思います。そして肝心の桜ですが、ほとんどがまだ蕾の状態で咲いている株はわずか。それでも愛おしそうにスマートフォンで撮っている様子も癒されます。そう、人間のやることなんて、国や人種が違ってもそんなに大差ない。桜を愛でる気持ちも万国共通なのであろう。これが今日の総括です。なんて美しい締め方なのでしょう!?