緊急!YOKOSUKA軍港めぐり

新年度を迎え、海上自衛隊横須賀基地に新たな仲間が加わりました。たいげい型潜水艦のネームシップSS-513たいげいと、もがみ型護衛艦2番艦くまの。いずれも今後の主力艦として高い注目を集めており、とりわけたいげいは入港歓迎行事を終えたばかりで、任務に就く前に消去される艦番号が残されている状態。これは大変レアな状況であると推測し、当初完全オフ日だと定めていた4月9日の朝9時に、横須賀へ出発してしまいました。

 国道16号の保土ヶ谷バイパスを経由し横浜横須賀道路を使って¥600で行けるので、河口湖よりもコスパが高い。11時前に安針台公園に着いたので、とりあえず俯瞰で位置を確認しました。吉倉桟橋のくまのと米海軍基地のたいげいを確認し、広角と望遠で記録してからYOKOSUKA軍港めぐりへ。12時便に並んだらマニアが多いのか大変な混雑でデッキの場所取りが怪しい雰囲気でしたが、スルスルっと階段を登ってデッキ中央付近を確保。一眼レフ2台とコンデジ、GoProを自由に運用できる体制を整えて、半年ぶりの軍港めぐりへ出発しました。

 出航してすぐにピッカピカのたいげいとご対面。外観はそうりゅう型と同じですが中身はハイブリッド車と燃料電池車くらい違うそうなので、運用上のメリットがかなり増大しているそうです。海に囲まれている日本列島はシーレーンの確保が最重要課題なので、期待が高まります。女性の参画が阻まれていた潜水艦にもついに女性隊員用区画が備え付けられたそうですが、もはや女性潜水艦長の誕生も夢ではありませんね。帰り際にちょうど横須賀教育隊へ入隊したと思われる若きWAVEの一群とすれ違いましたが、頼もしい限りです。

 新年度を迎えたばかりで前回同様に滞在艦艇が多く、横須賀の主であるDDH-183いずもを始めイージス艦まや、ミサイル護衛艦てるづき、練習艦隊旗艦かしまに加え、米海軍も大量のイージス艦と空母ロナルド・レーガンが次の任務に備えて艤装を整えた感じ。しかし今日はくまのが最優先なので、くまの目線でポジションを探ります。ステルス形状を意識して甲板や艦橋の構造物を極力排除。見た目すっきりのっぺりした印象ですが能力は非常に高く、また自動化が促進されて従来よりも少ない乗員で運用できるとのことで、将来的には無人化されちゃったりするのでしょうか。コンピュータと通信技術の発達は目覚ましいですが、それらが沈黙した場合の手動運用の余地をどれだけ残しているのか、興味深い気はします。

 お目当ての写真をしこたま仕入れることに成功し満足して下船。どぶ板通りのミリタリーショップで撮影小道具のドッグタグとNAVYサープラスのシャツを購入して、空母いずもの前でセルフポートレート撮影を実施します。来月末にはTOP GUNの続編映画が公開されますが、F-14トムキャットは青春の憧れでした。前作公開時の35年前はまだ中学生でしたが、「何でミグって設定なのに飛んでるのはF-5EタイガーIIなんだろう」と中学生らしからぬ疑問を抱いていたものです(笑)大人の事情が理解できるまで随分と時間が掛かりましたね。アグレッサー部隊の仮想敵機がタイガーだから米軍でタイガーをミグって呼ぶのは間違いではなかったっぽいですが。

 ラストのドッグタグを放り投げるシーンを撮影してクランクアップ。周りの目線が若干気になりましたが、意外にセルフポートレートもコスプレ込みで面白いものですね。帰りは事故渋滞で三時間掛かっちゃいましたが、思いつきで行った甲斐がありました。来週は練馬駐屯地開庁記念行事をレポートします。