大宮駐屯地創立65周年記念行事(前編)

埼玉の陸上自衛隊大宮駐屯地で、創立65周年記念行事による一般公開が行われると知りました。最近のイベントは事前申し込みで抽選を行い入場者削減を目論むことが多い中、珍しく制限なしの太っ腹!これは馳せ参じねば失礼というものでしょうと、朝6時に自宅を出ました。早めの移動の理由は横田基地や練馬駐屯地で行列待ちの憂き目に遭っていることも懸念材料の一つでしたが、実は大宮駅で新幹線を撮りたいと思っていたのです。東北新幹線E5系はやぶさと、秋田新幹線E6系スーパーこまちの連結はプラレールやマクドナルドのハッピーセットで知り、是非とも実物を見たいとネットで調べたら、大宮駅新幹線ホームの10両と11両の間で見られるとのこと。京浜東北線でだだっ広い大宮駅に到着し新幹線ホームへ入ろうとすると、まず入場券が買えない。実は東京駅でもホームへ入り方が分からず諦めた経緯があるのですが、駅員に聞いたら一旦大宮までの運賃をSuicaで精算し、入場券を現金で買えば問題ないとのこと。いわゆるキセル防止策なんでしょうね。

親切な駅員さんの助けを借り、久しぶりに硬券握っていざ新幹線ホームへ。ちょうど上越新幹線E7系が進入してきて、早くもお初の新幹線をゲットしテンションMAX!本数が多いのかその後も頻繁に見られて飽きるヤツでしたが、興奮冷めやらぬまま10分後のはやぶさースーパーこまちを待ちます。そしてついに、ゆっくり近づく赤い車体を確認し、逆光でピントが合わないのを祈るように動体予測モードで連写!そして私の目の前で、連結部分がピタリと停車したのです。いやー感慨深い。他人の写真を見ても羨ましいだけでしたが、早朝のホームは人影もまばらで、僕のためだけに来てくれた特別公開と錯覚してしまうほど静寂な時間。そりゃあもう息を吐く暇もないまま撮りまくりました。先頭車両同士が向き合って連結している様子は好きが止まらないカップルのキスにも似ていて、勝手に照れつつも興奮がさらにヒートアップ。夢のような時間が過ぎて、E6系スーパーこまちがE5系はやぶさを引っ張って東京方面へ去っていきました。

とにかくお顔が長いので難しい撮影でしたが、ワイドコンバージョンレンズGW-4を付けたGR3(35mm換算で21mm)を頭上に掲げ、いい感じで俯瞰撮影。撮り鉄の聖地とあって自撮り棒や三脚の使用禁止を啓発する注意書きがあちこちに貼られていましたが、業務影響には細心の注意を払って、黄色線の外側で撮影しました。彼らが去った後には遠いホームで東北行きのカップルが進入し、次に単体のはやぶさが進入。立ち位置を調整してこの日一番の傑作と言うべき、はやぶさと連結こまちの3ショットをゲット。もうお腹いっぱいと言いますか、ホームではこれ以上の傑作はないのではと思うほどの撮れ高となりました。本当は全車両を写し込む編成写真も撮りたかったですが、これはまた別の機会にじっくり追いかけたいと思います。はーかっこよかった!

歩きながらお気に入りの画像を携帯へ転送し、現像とSNS投稿してミッション・コンプリート。大宮駐屯地まで3kmの道のりをてくてく歩きます。駅前の歩道橋の感じは高崎駅に似ていますが、地図アプリを頼りにとりあえず歩道橋を降りて、日陰のコンビニで持参した朝食タイム。まだ朝8時過ぎなので、ゆっくり思い出を反芻しながら食べたおにぎりが美味い!エネルギーもチャージして9時には大宮駐屯地へ。既に開門されていて、150名ほど集まった待機列は手荷物検査所前の木陰で待機。機材を準備しつつ手荷物検査を待ちます。09:20に検温と手荷物検査、金属探知機のチェックを終えて、装備品展示会場前で2回目の整列。装備品を撮影しながら待てるのは気の利いたセッティングですが、イベント会場でお馴染みのミストシャワーみたいなのはあっても良かったかな。そもそも自衛隊にそんな軟弱な設備は置いてなさそうですが。ただ入口に給水車が待機して水が飲めたのは、さすが自衛隊と言ったところでした。

来週に続きます。