緊急!千葉スクランブル

深夜に京都駅を出発したバスは三回の休憩を経て、早朝に東京着。通路側の席は休憩のたびに起こされる宿命なので、割高で構わないから窓際を選べれば良いなと思った。もともと館山へは好天かつ疲れが残っていなければ行くつもりで新宿下車で予約していたが、体調云々よりも旅特有のハイテンションから行く気満々だったため、そのまま東京駅まで乗り越してみた。降ろされた場所は有楽町だったが、走って東京発の総武線に飛び乗り、8時前には館山駅へ。シャトルバスではなくあらかじめ調べておいた路線バスへ飛び乗ったら、9時前には正門前にたどり着くことができた。すでに開門待ちの列が100mほど連なっていたが、とりあえずコンビニで用を足しお土産のパッチを購入して、準備万端で海上自衛隊館山航空基地のヘリコプターフェスティバルに入場したのである。

 そもそも固定翼機ナシでヘリコプターだけの航空祭に、わざわざ房総半島の先っぽまで行くだろうかと懐疑的であったが、結果的にはこれまで見たことのないほど貴重なシーンを見られて、大変満足できたことを記したい。朝から青空が広がるも流石に人出はまばらで、人影を除外した機材撮影も比較的容易。ラインナップも陸海空自衛隊に海上保安庁、横浜市消防局、神奈川県警など10種類以上が揃い、隊員の制服や装備だけでも様々で楽しめる。特に海上自衛隊の哨戒ヘリSH-60Kシーホークの初号機や、陸上自衛隊の要人専用機スーパーピューマはシークレットゲストに相応しく、故安倍元首相も災害視察等で搭乗されたことを思うと奇跡的な巡り合わせを感じた。またおもてなしの作り込みにも熱意を感じられ、格納庫で行われたボディビルコンテストも大盛況。暑いのと飲食販売がなかった点以外では、素晴らしいイベントであった。

 ざっくり見て回った後とりあえず取っておいた551HORAI豚まんを食べ、同じく京都から輸送した2リットルのお茶で喉を潤しつつ午後の飛行展示を待つ。この日唯一の飛行展示は、SH-60Kによるホイストレスキュー。メイン機とバックアップ機を始動させ、メイン機だけが誘導路をタキシング。展示自体は特に珍しいものではなかったが、展示後に海水を洗い流すシャワータイムが見られたのは貴重。出店も珍しいものが多かったが、もはや荷物を1グラムも増やしたくなかったので購入は断念したのである。

 昼の2時を過ぎて徐々に地上展示エリアが縮小され、外来機の帰投準備が始まった。展示場所の都合上AH-1コブラなどは通常では考えられないほど我々から近い場所で暖気運転を開始したため、「あっコレはレアかもしんない」と思った予感は的中!大人しく離陸したSH-60KとOH-1を嘲笑うかのように、後進上昇を見せた横浜市消防局航空隊に続き、AH-1はオスプレイのデモに似たグリーティング機動。トリの空自ロクマル(UH-60)はローパスからのハイレートクライムで空をぶち抜いて去っていった。辺境の基地には何かを期待して行ってみる価値があるなと痛感させられる。

 帰りのシャトルバスは駅に寄るかと思っていたが通りすぎた挙句イオンで降ろされたので駅まで戻るウォーキング。駅からは電車を乗り継いで4時間かけて帰宅したが、当初当てにしていた高速バスはアクアラインが混雑して悲惨な目に遭ったそう。予約忘れた甲斐があったというものだが、シャトルバスの件と言いもう少し下調べが必要だったと痛感。ともあれ無事故無傷で奈良から千葉まで楽しめたのは、間違いなく最高の旅であったと締めくくりたい。

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