岩国FD2023

岩国駅西口を出発するシャトルバス¥400(Suica使用可)は06:20ごろ運行を開始し、わずか3台目に乗ることができた。指定車両以外通行止めのおかげで10分ほどで基地へ入り、警備犬のチェックを経て下車。ガラガラのトイレで用を足し、身分証提示や手荷物検査もサクッとパスして7時に第5空母航空団のオフィスを通過すると、F/A-18がずらりと並ぶエプロンを横目にテンションが上がる。2019年は基地内のほとんどが工事中だったが、CVW5関連の居住区などで新しく大きな街が完成していた。ゲートガードのA-4スカイホークも誇らしげ。

 地上展示機は在韓米軍のA-10がいないなど以前より種類が少ない気がしたが、早朝と雨天の影響で客が非常に少なく、各飛行隊ブースでの物販も快適に吟味できた。今日はお金を使わない覚悟だったが、脊髄反射的に秒で諭吉が飛んでいったのは基地祭マジックと言えよう。思い出の対価はプライスレス()。目玉はローテーション配備で来日している海兵隊VMFA-115、シルバーイーグルスのF/A18C・Dホーネットで、レガシーホーネット最後の部隊らしく、かつてファントムが御礼行脚した時代を懐かしく感じる。F-16との競争に敗れて海軍が拾った機体だったが、結果的に流行りのマルチロール化を実現させ、後の米海軍主力機スーパーホーネットの母体となった。

 プロペラ機はご当地のKC-130とMV22オスプレイにC-2Aグレイハウンド、E-2Dホークアイなど。特に司令官指定機の派手なデコレーションは色付きと言われてマニアに人気がある。オスプレイの尾翼が派手なVMM265ドラゴンズの神龍を思わせるイラストには目が釘付けに。飛行展示開始まで余裕があったため普天間のHH-60Gや嘉手納のKC-130Rなど、ゆっくり時間をかけて一通り撮影し自衛隊エリアへ。こちらの目玉は空自のF-35Aと海兵隊F-35B合同展示で、なんとロッキード・マーチン協賛!かっこいい配置にマニア大喜びである。いずれ空母がジョージ・ワシントンに交代したらF-35Cとの共演も夢ではない。忘れていたが海自の岩国航空基地と共催なのでUS-2やMCH-101も展示されており、九州から懐かしい梅組F-15JとF-2Aも来ていた。陸自も展示していたが、正直今日は自衛隊への興味が、、、というわけで証拠写真のみ(汗)。

 エプロンではお馴染み有料観覧席が据えられていたが、初めてチケットを買わずF-16が駐機していた右手の張り出し最前列を確保。雨は小康状態になったものの雲が低く、オープニングフライトCVW5は航過飛行をかろうじて拝めるほど。F-16バイパーデモチームも午前の演技をキャンセルしプログラムは滅茶苦茶に。結局MAGTF(海兵空陸機動部隊)の空中給油デモとAGGミッションにF-35Bのホバリング、ホワイトアローズの飛行が中止、ブルーインパルスは地上滑走のみだったが、室屋義秀さんのアクロやウイスキーパパとフェラーリの競争などは普段よりも低い高度で楽しめた。築城のF-2は2機飛んできてくれたが、まさかの翼ふりふり1パス!もちろん飛んできてくれただけでも有難い。陸自もラペリング降下で存在感をアピールし、午後のバイパーデモチームはプリモ大尉から引き継いだシリウス少佐のラストフライト!フライト後にシャンパンファイトを目撃して思わずウルッと来た。

 バスツアーで来てた頃は15:00が集合時間で、ブルーの演技中にバスへ戻るのが頃合いだったが、今日も混雑を避けるため駅方面へ歩きながら撤退していると、突然声をかけて来られたのが鹿児島や福岡でお世話になった古い友人!ご家族でお目にかかったのも10年以上ぶりで、握手しつつ旧交を暖めた。以前友人と現地集合で落ち合った時も、何故かその友人の奥様のお母様と基地でばったり遭遇し目が点になったものだが、岩国はこんな感じで割とサプライズが多い。最後に地上展示エリアで武装やエンジンを眺め、岩国駅まで頑張って歩き、広島駅でまた90分並んで牡蠣入りのお好み焼きと揚げたもみじ饅頭を頂いた。気になってたLRT車両を導入した広島電鉄を撮影して、行きと同じ夜行バスで新宿へ戻ったのだが、最近加齢のおかげか程よくアホになったので、長距離移動でも退屈したりイライラしたりせず苦にならないのはありがたい。次はどこへ行こうかな〜。