NAF厚木日米親善春祭り2024

今年も在日米海軍厚木航空施設(Naval Air Facility Atsugi:NAF厚木)にて日米親善春祭りが行われた。昨年は入場最大4時間待ちの長蛇の列が形成され、諦めて離脱した方もいらっしゃったほどの賑わい。私は8時に並んで12時に入れたが、11時開場のため早く来る意味はあまりないのではないかと思いつつ、念のため今年は07:30に最後尾へ。長時間待機を覚悟してタブレットのマンガと日傘、椅子を用意し事前にトイレと朝食を済ませて万全の準備で臨んだ所、8時には2列への圧縮が始まり9時に開門!マッカーサー広場まで入れたためトイレが使えたりファントムと記念撮影できるなど暇つぶしの暇もなくなった。10:45に前倒して入場が許可され、横須賀フレンドシップデイと同じように一斉に左折し、地上展示機が鎮座するエプロンへと開門ダッシュが始まる。ちょうど11:00にエプロンエリアが開門し、ほぼ最初のグループで地上展示機に接近することができたのである。

 エプロンは海上自衛隊側からの入場で、手荷物検査も海自隊員。金属探知機は省略されていわゆる自衛隊イベントに準じる入場手続きが功を奏し、12:00以降の入場者はほぼ待ち時間ゼロと言う快挙を成し遂げたそうな。前日にシーホーク2機が演習中に墜落し行方不明になるという大事故を経た上でこれほどのパフォーマンスに頭が下がる。陸自ロクマルや海兵隊オスプレイなど回転翼機の事故が続いていて、改めて過酷な任務なのだと認識した。幸い今日は天気も良く、お目当ての特別塗装機VFA-27 Royal Mace#200の周りに人だかりができていた。まだ近づいて細部を撮る方がいらっしゃらなかったので、昨年末のコミケ用に購入しダメ元で持参したフライトデッキ・クルーのヘルメットとゴーグルを装着し、三脚とセルフタイマーで自撮り。今回はカタパルト・オフィサーのポーズもチャレンジして、40代最後の日を記念する傑作を撮ることができた。目的を達成して放心状態のまま、改めてゆっくりと物販を見て回り、メイスの尾翼パッチとDバックスのメダルを購入。合わせて¥6500と安くはなかったが、誕生日プレゼントという理由で購入を許可した。当分ふりかけご飯で間違いない。昼前に横田基地へ戻るレガシーホーネットが撮れたのも感激した。

 昨年よりも保安要員が少なく、本来NGのはずの機体接触も見過ごされていることがほとんど。戦闘機のエアーインテイクやノズルにカバーを掛けていない機体さえあったためカメラを突っ込んで撮ってみたが、Xに放流したらめでたく炎上してしまった。昔はレーダーを吸収する素材を使っている理由で正面からの撮影が禁止されていたそうで、機密漏洩ではないかと一名のフォロワーさんから指摘を受けたが、大半のフォロワーさんは問題なしとのこと。根拠があやふやな解釈が多いようだが、削除することで初期消化に努めた。米軍もフォロワーさんも大好きなので嫌われるような事は避けたい。大人しく昨年同様自撮り棒での俯瞰撮影やパイロットとの交流撮影で余韻を楽しんでいると、横須賀で会った写真家さんに声を掛けられたので撮ってもらった。元々九州の大学に在籍していた彼とは2019年に横浜大桟橋で開催された合同写真展「御苗場」で挨拶し、何と昨年安針台公園で再会したのである。ペンタキシアンでミリタリーマニアに成長していて、頼もしい後輩に目尻が下がる。彼女さんとパイロットとのスリーショットを撮影させて頂き、私も幸せをお裾分けして貰った。

 またEA-18Gグラウラーを擁するアウトローの女性パイロットがコックピット横に座って撮影に応じて貰えたため、急きょ囲みのポートレート撮影会に!ミリタリー機材にモデルを立たせての撮影をやりたくて横田あたりで検討していたが、まさか無料で本職を撮れるとはと驚きつつも、有り難く連射させて頂いた。フォロワーさん数名とも歓談し、疲れたので海上自衛隊機までは手が回らなかったのだが、退役間近のC-1やU-36Aは最後の厚木展示だったらしい。シーホークも新型のSH-60Lだったそうで、ずいぶんと気合いの入った展示だった。私も食事して気合いを入れ直すべきであったが、最初の満足感が大きすぎた。最後に日本国内唯一のF-14トムキャットと記念撮影を行い、DJマニフェストのテーブル捌きを眺めつつ基地を退去。結局持参したおにぎり三つでしのぎ、1.5km先に停めた車で2時間掛けて帰宅した。明日は帰投を撮りに柵外を再訪するため、早めに就寝したい。