練馬駐屯地創設記念行事2024

第一師団創立・練馬駐屯地創設記念行事、3回目の今年は関東防衛懇話会様のお誘いにより前日予行に参加する事ができた。あいにく地元の横田基地が賑わっており、B-52Hが帰ったと思いきや入れ替わりで海兵隊岩国基地にローテーション駐留しているF/A18「Fighting Bengals」が3機来訪したのである。横田へのレガシーホーネット飛来は9年ぶり!大宮駐屯地レンジャー帰還式は終了後すぐに百里基地へ飛来した飛行教導群を追いかけたが、関懇の行事は被りが多い。とりあえず朝5時に姿だけ確認に行き、車で練馬へ向かった。集合場所は練馬と聞いていたので練馬駅に着いてみたが、何故か見覚えのない場所。確認すると東武練馬駅だったため再度移動しコインパーキングへ。メールをよく読まない癖が付いてしまったのか南口と北口を間違えてしまい、結局集合時間ギリギリに到着してしまった。

 自衛隊東京地方協力本部の広報官に出欠確認され、20名ほどが揃ったら歩いて練馬駐屯地へ。今日は事前申し込み者と招待者だけの予行のため、開門待ちも手荷物検査もスルーで入場。招待者席は来賓席の後ろで、自衛官候補生のご家族と同じエリア。見やすいのはもちろんだが結果的に撮影するには近すぎてあまり良い写真は撮れなかったのだが、その代わりトッカグン小野寺さんやらんまるぽむぽむさんなどの自衛隊応援タレントや、第一音楽隊の演奏でミュージカル「アニー」の主題歌tomorrow を歌った俳優の石川鈴菜さんを近くで見ることができた。式典が始まる前に小さな女の子がぐずり出し、若いお母さんが席を立って後ろへあやしに行かれたのだが、何と第一師団長である兒玉恭幸陸将のお孫さんだったらしく、式典が終わると一緒に退場して行かれた。会場は関東各区の地方協力本部から入隊希望者を大勢引き連れており、神対応で猛烈な勧誘をアピール。おこぼれに預かり、私たちも機材触り放題の恩恵を頂いた。喫食体験用に野外炊具1号で炊いていたカレーは美味そうである。

 式典の流れは普段と異なり、自衛官候補生の入隊式から始まる。支持団体の来賓から挨拶を受け、候補生代表者からの宣誓。今は生命を国家に捧げるという意味は実感が湧かないだろうが、理不尽に遭遇した時(あの意味はコレか!)と気づくことでしょう。それまで心身をしっかり鍛錬して備えて欲しいものである。第一音楽隊の演奏を終えると恒例の第一師団長兒玉恭幸陸将の訓示があったが、隊員に向けではなく保護者や支持団体である我々が拝聴できるのがポイント。昨年は沖縄で陸将のご友人を含む大勢の殉職者を出したUH-60JAヘリコプター墜落事故の翌日だったが、ヘリコプター機動展示を含めて記念行事の開催を強行した誇り高い方。今年は「戦う?13.2%」というスローガンをもとに、先進79か国の中で有事に戦う意志を持った日本人は13.2%とダントツで最低である事を提示。何も武器を取って戦えということではなく、普段携わっている業務に真摯に取り組み経済を回して、自衛隊が戦いやすいようにして欲しいという内容であったが、このような隊員の抱える重みを伝えるのも我々の役割ではないかと痛感した。

 重い話の後はミュージカル俳優の石川鈴菜さんによる「アニー」主題歌tomorrow を第一音楽隊の伴奏で披露されたのだが、歌唱もさることながら挨拶が素晴らしく、普段TVも見ず芸能ニュースに触れない私としては「誰このすごい子?」と驚かされた。幸運にも至近距離に立っていたため写真を撮りまくったのだが、後日ポコチャの配信を知り鑑賞していると、普通にチャットで会話できたため撮影した事を打ち明け、オマケに初参加特典で歌のリクエストを受けて貰えた。芸能人が自分だけのために歌うなんて深夜にドキドキしっぱなし。自衛隊への熱い思いも語って下さったので引き続き推したいと思う。

 その後部隊紹介が始まったが、練馬名物の状況が始まり、まずは会場になだれ込んだ暴漢を制圧する徒手格闘実演から、サリンを振り撒いたテロリストを制圧し被害者を無毒化、偵察や航空支援、火器支援など盛りだくさんの内容を短時間で展開し、あっという間に終わってしまった。トレーラーからトイレを設営する部隊のアニソンも素晴らしく、560mmでは近すぎて16MCVの発砲炎を撮り逃したミスもあったが存分に楽しんで駅前に戻り、お好み焼き屋で懇親会した後車で帰宅。渋滞に時間を取られてベンガルズの撮影に間に合わなかったのだが、その話はまた次週。石川鈴菜さん公式リンク