埼玉はSKIPシティで開催された、航空機DVD販売バナプルさん主催の第二回ファントム映像上映会&トークショーに参加してきました。かつて緊急事態宣言の影響で延期され、待ちわびたイベント。午前中に天空橋HICITYでLuxuary Flightファイター店でのフライトシミュレータを予約してましたが、わずか2時間の滞在でF/A18スーパーホーネットの操縦&チキンカレー¥1100を流し込み、飛行機仲間とモノレール、京浜東北線で西川口駅へ。バス路線が絞り込めず3kmほどの距離をタクシー使っちゃいましたが、¥1200も走ったので歩けば1時間、汗だくだくで疲れ果てていた事でしょう。
会場はミリオタルックの航空ファンが百名以上列を作り、航空祭に行けないうっぷんを晴らさんと熱気ムンムン!私も並びながら、航空祭のトイレ待ちすら懐かしみを覚えつつ開場時間を待ちます。¥2500で当日券を購入し、席を確保してからショップブースへ。ほとんど並ばずにパッチやアクセサリーを物色したり、ゲストの元301飛行班長でファントムライダーのタイガーこと戸田眞一郎氏に、持参した著書へサインや記念撮影を頂くなど交流を楽しみました。元飛行教導群イーグルドライバーHachiさんにも再会できて、わざわざ埼玉まで出張った甲斐があります。
ゲスト戸田氏のオフレコ・トークを巧妙に引き出したのは、文林堂の雑誌「航空ファン」編集次長の神野氏。ひょんなご縁からここ2年ほど交流させて頂いておりますが、ご自身が相当のマニアだけに掘り下げのツボが的を得ていて、戸田氏も気持ちよく口を滑らせてしまいました。戦闘機のパイロットは豪快と繊細を使い分けるバランス感覚が重要ですが、どれだけ技量があったとしても法整備が追いつかず、そういう意味では本領は発揮できない状況であることを教わりました。具体的には相手が撃ってから撃ち返しても正当防衛の是非という、パイロット個人の責任として裁かれるそうです。国家の代表として対峙している割に理不尽な扱いで驚きました。
さて動画ですが、最後のファントム実戦部隊だった第301飛行隊のドキュメンタリー映像。映画館のような画面と音響で迫力は凄まじく、やはり大きいは正義だなと痛感しました。収録したBlu-rayディスクが欲しいなと思いましたが、大画面はもちろん再生装置すら手元にないので、いずれ揃えてみたい。VR視聴でも面白いかも知れません。301飛行隊の退役特別記念塗装には黄色と青色の2種が存在しましたが、黄色は部隊の記念で、青はファントム全体の記念だったそう。控えめに言っても岐阜のデジタル迷彩と並ぶ、歴代最高にカッコいい塗装だったと思います。思えば2年前、黄色を追いかけて百里、築城、新田原と航空祭をハシゴし、最後に青を撮れるチャンスを逃した青春の1ページ。他の方よりもちょっとだけ思い入れが強いかも知れません。
映像ののち、さらに切れ味の増したトークショーを観覧後、最後は2月に強行偵察を行った、岐阜基地飛行開発実験団、レガシー・ファントムの映像でした。三井山の草いきれを思い出させる、これまた熱いシーン満載で、まさかその後岐阜基地の元テストパイロットに操縦(シミュレータ)を教わることになろうとは、憧れリアルに通ずというやつですね。最近築城に三沢のF-35Aが散歩に訪れましたが、ファントムほど興奮できるかどうか分かりません。こうなったら生きているうちに、国産ステルス機F-3を拝めたら良いなぁ。。