昨年はコロナ禍による緊急事態宣言で、外出自粛の殺伐した雰囲気でした。こっそり桜だけはちょこちょこ見に行ったのですがガッツリ撮影できたとは言えず、今年の桜シーズンには密かに期待しておりました。車には常にGR3(RICOHのコンパクトデジタルカメラ、一眼レフに劣らない描写力)を備えて、ちょっとでも隙ができたら撮影。東京は至る所に桜並木があるので、結果的に飽きるほど撮り溜めることができたのです。
居住地の昭島や立川をはじめ、羽村や福生の多摩川沿い、中野や浅草、丸の内に目黒川など時間のあるかぎり桜狩りに費やしましたが、花びらはもちろん、散った花びらが浮かぶ花筏など趣のあるテーマも模索、自撮りもトライしてみました。気づいた点としてはソメイヨシノは23区内が早く、多摩や八王子に向けて開花が遅れ、最後は河口湖で富士山と堪能。北の方は分かりませんが、単純に西から早いというわけではなかったので、地形や湿度などの影響もあるかもしれません。都内大雪という予報が出ても降るのは八王子だけというジンクスがあるほど。地域ごとの季節感がありそうですね。
今年は天気に恵まれて、3週間ほど桜を楽しめました。気が遠くなるほど幻想的だったのは雨の昭和記念公園でしたが、宴席を伴う花見が禁止のためお客さんがほとんどおらず、満開の桜並木を独占することができたのです。四季折々の自然を楽しめる都内有数の広さを誇る公園が会社の目の前で、自宅からも自転車で行ける距離というのはとても恵まれていましたが、この年になって花がやたら愛おしく思えるようになり、相応に枯れてきた自分の感性を嬉しく思いますね。
河口湖周辺の桜はこちら。