ゴールデンウィーク以来8ヶ月ぶりに帰省できる事になり、2021年12月29日に羽田空港から鹿児島へ飛びました。機材はJALのB767-300。なんか違うなと思ったら国際線仕様で装備が豪華!引き換えにWi-Fiが使えないとの事で仕方ないですね。さらに窓の位置が微妙で、私の座席は首を斜め後ろに曲げないと外が見えず、こちらも残念なポイントでした。鹿児島まで2時間弱のフライトは快晴で揺れも皆無、濃い目のJALコンソメスープは贅沢感を味わえましたが、天候は次第に悪化して喉の渇きやトイレやら色々我慢しつつ、曇り空の鹿児島へ到着。東京よりかなり暖かく、すぐさま空港バスへ飛び乗って帰宅するかと思いきや、出口へ向かわず展望デッキへ!
実は今日函館空港から、HAC(北海道エアコミューター)で営業運航を終え引退したSAAB340Bが、アメリカへの売却を前にJACの整備場がある鹿児島空港へフェリーフライトするという情報を入手しており、着陸予定時刻はあと1時間強の15時前。それのお迎えを待つ間に持参したパンやお茶で簡単なランチを摂りつつ、久しぶりの鹿児島空港を楽しみます。茶畑に囲まれた丘の上の小さい空港ですが台湾や韓国など国際線も運行しており、繁忙期とあって機材が普段よりも豪華!普通にB787が鎮座しているのを見て胸が熱くなります。FDAやピーチなどのカラフルジェットや、ジェットスターやスカイマークの一つ星、ソラシドやアイベックスなどのローカル線に離島便のATRなど、目の保養に最適でした。
サーブを待ち構えるカメコ数名と共に34エンドを凝視していると、14:40にJA02HC、3機いたサーブの最後の一機が国内での最後の飛行を終えて、静かにJAC格納庫前に着陸。機首右手には関係者からの寄せ書きがいっぱい書かれていたはずですが、左折タキシングのお陰でブラインド。出迎えもない寂しい到着でしたが、現役バリバリの海上保安庁サーブがまるで仲間を労わるかのように、そっと翼を掠めてタキシングしたのには勝手に涙が溢れてしまいました。この後塗装を落としたり内装を原状回復させたりして整備が整ったのち、日本を離れる事になります。サーブには一度乗ったことがあるかないかという頻度でしたが、2019年に愛媛空港で、帰省のために両親が降り立ったシーンを撮っていました。まるでプライベートジェットでやってきた王族のような貫禄に苦笑したものですが、プロペラ機が減るのは寂しいですね。