ゴールデンウィークを迎えた4月29日。飛び石連休で有給を取れず帰省を諦めたものの、東京で何をすべきか予定が立ちませんでした。昨年の今頃は帰省して、15年住んだ家からの引っ越し作業に明け暮れていたのですが、都会の連休は高速道路を中心に大渋滞が予想され、わざわざ時間をロスする遠征を選ぶはずもなく、結局うち三日間はポートレート撮影会の予定を組んで充実した時間を過ごすことに。そして30日は、以前から見たかったリニアモーターカーの実験線見学とネモフィラ撮影へ行くことにしました。
新幹線に代わる夢の超特急ということで実験が続けられていたリニアモーターカー(以降リニア中央新幹線と表記)ですが、JR東海の品川〜名古屋間で2027年に開業が予定されているものの、南アルプスでのトンネル工事で大井川水域の自治体から同意が得られず、工事が頓挫している状況らしい。実験線は山梨県の笛吹市から上野原市へまたがる42.8kmの区間で、世界最速の時速581kmを計測するなど営業運行に必要なスペックの完成は秒読みと言われている中、政治的な事情が障害になっている点は、機材マニアとしては残念なところ。開通すれば品川〜名古屋間が70分程度になるそうです。普通に通勤できますね! 私が今回調べた花鳥山展望台は実験線を見下ろす高台に位置し、車両の現在位置や速度も分かる液晶画面を備えた待機小屋付きの至れり尽くせりポイント。一瞬で走り去るかと思いきや実験線の終点に位置するため、トンネルからヒュンと出てきて止まり、ゆっくり戻っていく様子を誰でも簡単に撮影が可能。15分に一回ほどの間隔で上野原から戻ってくるため、構図を変えて何度も撮影できました。
ひとしきり満足したので帰宅してもよかったのですが、天気がいいので河口湖へ移動することに。富士山は珍しく雲一つないクッキリした表情で、大石公園のネモフィラや菜の花と絡めて撮影していると、気温が上がったせいかあっという間に雲が湧き、富士山が隠れてしまいます。それならばと帰る途中に山中湖の花の都公園に寄って、ネモフィラを撮影。チューリップは傷みが酷く、温室の中でしかキレイな花びらを見ることができませんでした。これから藤や紫陽花など、夏の花が見頃を迎えるので楽しみですね。