NAF厚木日米親善春祭り2024~帰投編

厚木基地の日米親善春祭りへ来場した航空機を見送るために、翌朝は大和ゆとりの森へ。朝7時には現地勢のレポートがタイムラインを賑わし「集合早すぎるやろ!」とツッコミを入れつつ、岩国基地への帰投は中の人に午後からと聞いていたのでゆっくり出発。9時に到着してひとまず自転車を公園に停めて風向きや機体の状況、見物客の集まり具合を確認していると、居るはずのない友人を見つけて「んあっ!?」と驚いたり、気になってたフォロワーさんとお話できたりと待機時間は苦にならなかった。残念なことは、先日に横田基地で曲げてしまったDA560mmのAF接点がポッキリ断裂した事を確認したため、慌ててマニュアルフォーカスでの撮影を練習。岩国基地からKC-130が下りてきたが、ホールドするだけでも大変なのにピントリングだけ辛うじて届く指先で左右に回すのは至難の技だなと無理ゲー感に浸りつつベストを尽くそうと、風向きが変わってランチェンが固定したタイミングを見計らって、自転車で上がりを撮りに移動した。

 SUMOが帰った後に登場したのはC-2Aグレイハウンド輸送機で、後継機はオスプレイ。おそらく原子力空母ロナルド・レーガンと共に帰米後退役する見込みのため、今回見納めかもしれない。思っていたよりも低く高速だったが、岩国堤防のボラのようにピョンと跳ねて去っていった。未だに着艦フックを使って空母に降りるのだそう。次にE-2Dホークアイ艦上早期警戒機が離陸。航空自衛隊でもお馴染みだが、元祖エリント・シーカーは頼れる番犬。もっさりした可愛らしいハイレート・クライムに涙してしまう。1時間ほど経過して次に上がったのは、午前中に降りてきた海上自衛隊のSH-60Kシーホーク。先日大島沖で発生した衝突事故の第一救助者を搬送してきた機体らしく、現場の悲壮感を漂わせていた。そこまでシビアな環境で訓練を行わねばならないほど、事態は緊迫しているという事である。ひっきりなしに捜索へ出かけるP-1の背中も悲しい。本当に大切なものは何だったのか?今一度おさらいしておきたい。

 戦闘機の帰投を待つ間初めてお会いしたフォロワーさんと挨拶して、自分が生活する環境以外の興味深い話を伺った。私も住処と会社の往復という生き方が嫌で自営業を選び、九州内のどこかにいるという生活が楽しかったが、東京での窮屈な生活も四年経ち、また渡り鳥のような生活に戻りたいと思った。思わぬ場所でPENTAXの単焦点ユーザーを発見し盛り上がる。ファイター陣の先陣を切ったのは、なんとメイスのCAG!できれば他の機体で試し撮りをしたかったのだが、高速で向かってくる機体になかなかピントが合わない。祈るような気持ちで尾翼だけを注視し、ピントリングをフィットさせたら視野率100%のファインダーが仕事して、奇蹟の一枚を撮ることができた。近視でのMFは重労働で、その後続いたロービジ塗装に対してはスッカスカの甘ピンだらけであったが、とても良い勉強になった。アウトロー、Dバックス、タロンと続いたがどれもローパスからの引き起こしやウェーブと魅せてくれる。何でも昨日パイロットと会話したマニア達が、帰投は派手によろしくとお願いしてくれてたみたい。やはり積極的にクルーと会話して、個人的に仲良くなるのはアリだなと痛感した。

 既に夕方になってしまったが予告通り近くのサイゼリヤへ移動して、遅めのランチ兼夕食を頂く。誕生日なのだから色々食べたい所だが、一人で味わっても切ないので、とりあえずいつものメニューを頂いた。その姿を不憫に思ってか、翌週末に別々の友人と相次いで食事するというイベントが発生したのだが、その話は内緒(笑)