東松島夏まつり2022

仕事は定時で帰れた。先月の奈良行きに続き夜行バスで仙台へ向かう。最近は忙しさにかまけて出発直前の準備が定番であるが、リストにまとめた装備を着々とパッキング。打ち上げ花火があることを知ってしまい泣く泣く三脚を同梱すると、脚立も含めて合計30kgを超えた!飲料水を削ったおかげで用意した500ccは徒歩10分の最寄駅に到着後飲み干してしまう。蒸し暑い中10分歩いて15分の休憩が必要なほど運搬に苦労し、バスタ新宿に着いた頃には、汗も出尽くして心身共に疲れ果ててしまった。

 ショルダーバッグから飛び出たアンテナが危ないなと思って受信機から外し収納したつもりが、いつのまにか紛失してしまい泣きっ面に蜂。まぁビッグゲインには投資と経費が必要なのは自然の理なので、とりあえずお茶を2L購入して24:31発の仙台行きバスを待つ。バスは普段の倍ほどの料金だったが3列独立シートの窓際最前列で、普通にカプセルホテル並みの個室感!いつものようにアイマスクと腰枕を使ったが気づいたら仙台駅という快眠に恵まれた。特に急ぐ旅でもなかったがここまで来たら早く矢本の空気を吸いたいので、そのまま仙石線へ。運よく快速に乗れたためT-2ブルーインパルスが鎮座する鹿妻駅は通過し撮り損ねたのだが、これが実は、後の伏線となっていた。

 朝9時前、曇天の矢本は人気もなく、とりあえずブルーインパルスの格納庫を目指して歩き出す。今年のツアーパッチが欲しいなと思っていたら、ちょうどお店を開き始めたKAZARI隊さんに遭遇!早くも目的の一つを達成してツキが巡って来た。ただ10分歩いて15分休むペースは立て直せず、ファミマで朝食とお土産を調達もハンガー前は変わらず人気がない。TwitterによるとブルーインパルスはF-2ハンガーから出てきたそうで、こちらにはF-2が入ってると知り、動きも見られなかったため来た道を戻る羽目に。

 ブルーハンガーで話をした3名の女性をパスして早歩きでタワー方面を目指していると、なんと後ろから彼女達を積んだタクシーが停車!「割り勘で乗っていかれませんか?」という天の声に甘えて、筋斗雲の如く数分でエプロン前の堤防に移動することができたのである。それからもひたすら幸運が続くのだが、まだまだ序の口。遠目にC-130とT-4ブルーの地上展示機を確認し、フォロワーのクジラ空母さんを見つけて挨拶。千葉のホテルシェフの方で、僕も三年ほどビジネスホテルの夜警を務めたことがあり親近感を持っていたのだが、なんと今日泊まる宿が同じと知って、再会を約束して再び矢本駅へ。

 3年ぶりに開催された東松島夏まつりは大盛況で、歩行者天国に立ち並ぶ出店を物色する老若男女の笑顔が眩しい。青い服を着ていくとうちわを貰えたそうだが、そもそも荒天予報からキャンセルまで考えていただけに、現地の情報収集を怠っていた。ロケハンの末、矢本駅隣のアンテナショップまちんどの屋上テラスでブルーインパルスを撮ることに決める。青が映えるブルーインパルスサイダー¥400を飲みつつ周りのカメラマンと談笑していると、二人目のフォロワーさんを階下に発見!昨年都内上空を飛んだブルーインパルスの動画プロジェクトを完遂したなおゆきんさんは、昨秋の東松島産業祭でお会いした時と変わらぬ笑顔で再会を喜ぶ。その談笑に割って入られたのが、元ブルーインパルス飛行班長SUITさん企画のZOOMオフ会で知り合ったpunipuniさん!福島からままどおるのお土産をプレゼントして頂いたのだが、ほんと松島は気を抜いてると、どんなサプライズが巡ってくるか分からないな。

 ステージイベントが続き、矢本タクシーの屋上にはブルーインパルスメンバーによる臨時管制所の設営が始まる。朝から厚く垂れ込めた雲も次第に抜けが良くなり、時折青空が溢れて来た。実施が確実となり、目の前で6番機ファルコン加藤一尉のナレーションによる飛行展示がスタート。遠くに一機づつ離陸を確認後、会場北部からデルタ編隊で着陸灯を灯しつつ侵入する「デルタ・ダーティー・ローパス」トップガン・マーヴェリックのオープニングではないが、グワっと感情が込み上げる瞬間である。その後は矢本スペシャルと言われる天を覆うほどダイナミックな水平系の組み合わせで大いに魅了され、30分のフルショーはあっという間に終了した。レベルキューピッドやサンライズは大きすぎて撮り損ねたが、ヘッドバンド仕様のGoProがいい仕事をしたので満足である。

以下課目(変則5区分)

  1. デルタダーティーローパス
  2. リーダーズベネフィットローパス
  3. ワイドデルタローパス
  4. ナイフエッジローパス
  5. チェンジオーバーターン
  6. フェニックスローパス
  7. デルタ360ターン
  8. ポイントスターローパス
  9. サクラ
  10. オリジナルレベルキューピッド
  11. 720°ターン
  12. サンライズ 

 飛行前にステージ前でブルーインパルスメンバーのサイン会が始まり、列少なめだったのでまちんどでサイン用のクリアファイルを購入。ついでにデルタループのイラストが入ったカッコいい青Tシャツを購入も、うちわの配布は終了!しかしこれも明日の伏線だったとは。飛行前には間に合わなかったものの終了後に再びサイン会が始まったため、加藤さんと来期3番機の藏元さん、1番機平川飛行班長に写真家の黒澤英介さんまでゲット!こんな短時間でレジェンドのサインが集められるなんて神イベント間違いない。まちんどテラスを撤収して向かった先は、ブルーインパルスJrの飛行(滑走?)展示。ホンダのジャイロキャノピーを改造したブルーインパルス仕様のスクーターは本家に劣らない人気で、一般道路を閉鎖したステージには三重もの列ができていた。ここでようやく出番が来た長谷川工業のdestaは、発売されたばかりの高さ24cmのカーボン製踏み台で、¥17400ながらA4サイズに収まるコンパクトさに一目惚れ。こういった群衆から頭ひとつ分飛び出したいシーンには打ってつけであるが、確かに大活躍したのである。 

 本業はブルーインパルスの整備士さん(ドルフィンキーパー)で、一番機の方は翌日の展示がラストフライトとのことで記念撮影の列ができていたのだが、その後撤収して来たブルーインパルスのメンバーも合流し、写真撮影会が始まった。アイドルの握手会よりテンションが上がり、ワクワクしながら並んでいると、後ろに並んだ方が低い声で「フォロワーです」とご挨拶!SAM Kitano さんの何が驚きって、鹿児島の自宅と同じ町の出身と知り、久しぶりに鹿児島弁で語ることができたのである。他にも驚きの話をいくつかお伺いし、待ち時間が苦にならない楽しいひと時。私の写真も撮って頂いたので大変有り難かった。他によしーさんというFacebookで繋がったフォロワーさんも偶然見つけ、今度は僕が撮って差し上げたが、こんな感じである意味テーマパークよりも濃密な時間が過ぎていったのだ。

 最後にブルーインパルスメンバーを見送って、ようやくセブンイレブンで水分補給。想定外の陽気で気温も上がり脱水でヘロヘロの状態であったが、お気に入りのGreen Dakaraを一気飲みして点滴ばりのドーピング。気分と体調も戻ったので、再び祭りの雰囲気を楽しみつつ、タイムラインで噂になっていた東松島名物のりうどんを食べにちゃんこ萩乃井へ。冷たい天ざるのりうどん¥1380は大エビ2本の天ぷらもさることながら、海苔の風味となめらかさがソバっぽいうどんで、喉越しも爽快!いやこれは美味いではないですか。温うどんのダシも気になるところではあったが、次回もざるいっちゃうんだろうな。

 空腹も満たされてあとは花火を待つだけ。打ち上げ場所は松島基地内だそうだが、やはりお祭りの雰囲気を写し込みたいのでゲンがいいまちんどテラスへ戻る。三脚とピントを合わせていると大粒の雨が降り始め、雨はともかくカミナリ注意報が出ているため、予定の19:30には上げられないとのアナウンスが。むしろここまで良く天気が持ってくれたことに感謝は尽きないので撤収を検討し始めていると、19:34分「打ち上げが決定しました!カウントダウンしま〜す!」とな!?夢心地とはこのことで、カウントダウン後に花火が、レンズ向けてた90度右手で(笑)上がった!まぁいつものことなので慌てず向きと画角を調整し、じっくり打ち上げ方向と種類を予測しながら撮影。結果的に重い三脚を東京から運んできた成果が実を結び、素晴らしい作品を収めることができたのである。まるで映画のようなストーリー?確かにそうだが、事実は小説より奇なりと言うしな。 

 いつしか雨も止み、持参したヘッドライトを使って忘れ物のないよう片付けてから大混雑の矢本駅へ。30分ほどの待ち時間の間に警官がケンカで暴れる若者を取り囲んで諭す事態を目撃。そりゃあ世の中には意にそぐわないムカつくことも多いだろうけど、怒ったって解決しないことが多いのだから、スルースキルを磨きなとオジサンからのアドバイスを告げたいところであったが、そんな感じで警官が優しくなだめていたので安堵感。東北の皆様の話し方一つで和やかになるシーンがいくつもあったな。タワー前で話しかけて来た地元の農家のおじさん二人も、僕を相手に東北弁で楽しそうに話してた。どれもこれもが、本当に素敵な時間だったんだ。そんな思いに耽りつつ、二駅上った野蒜駅で降りて薄暗い道を宿へ。おそらくは震災で全て流されてしまったのであろう。地方に似つかわしくない全てが新しい街並み。どれだけの無垢の命を犠牲にしたのだろうと寂しさを感じつつも、鈴虫や蛙の合唱には癒される。

 廃校を改装した体験型宿泊施設KIBOCHAは8人部屋のドミトリー方式で、立地の良さで選んだのであるが、入り口が分からず話しかけた、ちょうど宿のバンで戻ってきた方はまさか、最後のT-2ブルーインパルス飛行隊長で松島市議会議員の井出のりゆきさんじゃないだろうか?と薄々気がついていたものの、レジェンドに迎えられて気が動転してしまう。知らないふりしてそそくさとチェックインし、風呂に向かう途中のクジラ空母さんとご挨拶。なんだかまるで小学校の同窓会のようだ!恩師と友達と再会したような高揚感でひとまず荷物を下ろして、風呂へと続く。僕の考える友人の認識は、一緒に食事で友人、混浴で親友、泊まりは家族(笑)と解釈しているため、僕の中では今日同室の皆さんは既に家族である。教室丸々一つを改装した水素風呂?は綺麗で、ちょうど良い湯加減を独占。浴びるように備え付けのミネラルウォーターを飲んだが、その特殊な飲み方もクジラ空母さんが教えてくれた。もっと昔から友人だったかしら?

 寝る前のドキッ!丸ごと肌着、オッサンだらけのピロートークは明日の天気の話題で持ちきりであったが、今更悪天候を憂いても仕方ないので早々に就寝。もちろん爆睡で気づいたら朝6時で、雨の中既に出動された方もいらっしゃったが僕はなぜか運よく朝食付きプランだったため7時前に食堂へ。するとレジェンド井出隊長がテキパキと朝食を用意して下さるではないですか!素材の一つ一つが明らかに上質で、米どころ宮城のお米を調子こいて茶碗三杯頂いてしまったが、朝から感謝感激雨霰。トレイを返却する際お礼を申し上げると共に撮影をお願いすると快諾して頂いたので、お仕事中と2ショットを撮らせて頂く。自分が心血を注いだ松島の地で、後輩や航空ファンを見守りながらお世話する生き方に深く感動させられる。僕も将来、基地の傍でギャラリー兼民宿、食堂なんか経営できれば素晴らしいだろうなと思ってしまった。来週は激動の(笑)松島基地航空祭の模様をお届けします!

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