百里基地航空祭2022

温泉で温まった身体は1度の外気でも問題なく、朝04:30の民間駐車場スタッフによる領収書チェックで起こされるまで熟睡。駐輪場が開くのが朝7時と聞いていたが特にする事もないため、自転車にキャリーケースを括り付け、リュックを背負い、レンズケースを脇の下に抱えるスタイルで5kmの道のりを漕ぎ始める。北門セブンでトイレをお借りして、6時に開いた駐輪場に自転車を置き、正門まで500mほど歩いた結果、一度も並ぶ事なく入場に成功した。やはり自前の移動手段が最強である。

 荷物検査のレーンはガラガラだったがやたら厳しく、全てのカバンを全開でオープンする羽目になったが、これが百里か?と見まがうほど人が少ない会場に、開門ダッシュすらする事なく入場。ありがたい話であるが、とにかく積載、自転車、開梱、徒歩移動と朝からまるで障害物競争のようなアトラクションを強いられたためシンドイ!アンダーの防寒着を脱いでクールダウンしつつ、とりあえずアグレッサーを見学に。まさか小松駅のホームから眺めた、はるか遠くで暴れていたクロちゃんを間近に拝めるとはまさに伏線回収であったが、同日開催の新田原エアフェスタへも一機飛来したそうなので、空自の粋なサプライズがありがたい。

背中の円盤が特徴的なE-2C早期警戒機はかつてプロペラが4枚羽であったが、改修で8枚に。後継機E-2Dとの外見の違いはレーダーの縁が黒か白からしいが、性能は格段に向上しているそう。そして今年初めて、基地内でT-4ブルーインパルスを拝むことができた。航空祭らしくなってきたが一息ついた頃に右肩に痛みが出始め、興奮と不安が入り乱れる。コロナワクチン副反応は脊髄の神経を乱れさせたので腰痛由来の痛みっぽいが、何とかマッサージで回避。カメラ2台運用はそろそろ限界かもなと衰えを痛感しつつ、撮影を開始した。560mmのレンズであっても会場内からはなかなか遠く、やはり基地の外のポイントで待ち構えた方が大きく写せるようである。

ただ快晴で雰囲気もよく、今回は珍しいUH60からのパラシュート降下が見られた。従来のレンズではコントラストの深い洋上迷彩はピントが来なかったが、合わせて100万円のレンズは伊達ではなく、素晴らしい作品をご馳走になる。ショーセンターから楽しんだブルーインパルスも大迫力で非常に感動した。今回も多数のフォロワーさんが来場しているはずだったが、プログラムが詰まっているのと探索に余計な動きをする余裕がないためほとんど会えず。ただお一人だけお声がけを頂き、いろいろお話させて頂いた。1番のタイムロスがトイレで、ブルーインパルス終わりでトイレに並ぶも長蛇の列で1時間のロス。幸いにもF-2の離陸直前に列線へ復帰する事ができたのだが、トイレのドアを勢いよく開けてハンガーをダッシュで駆け抜ける様子はまさに、一人スクランブル・ごっこ!(良い子は会場内で走らないこと。)

 地元である第3飛行隊のF-2は百里基地での航空祭で初のお披露目となったが、築城基地第8飛行隊のとんでもないアクティブな機動展示に当てられてか、全く見劣りしない機動を展開!低く早く近い、テレコンこそ必要であったが、PACAF(合衆国太平洋空軍)F-16バイパーデモチームにも全く見劣りしない。なんだやればできるじゃんかと、観覧者一同驚きつつも楽しませてもらった。なおブルーもF-2も女性の整備士が目立った。かっこいいな。

この日最後にPENTAXユーザーの有志で集まるつもりが、私を入れてわずか4名。意外に多くのPENTAXユーザーが目に付いたのでもっと集まってくれるかと期待していたが、いささか残念な結果に。一応記念写真を撮影して帰途に着くと、遠くからスカイマークのピカチュウ・ジェットが降りてきてこの日1番のテンションが上がる!終わり良ければ全て良し。帰りも歩き、積載、自転車、車とひと苦労であったが、セイコーマートで豚丼を補給して百里基地を後にした。高速に乗るまで2時間を要したが、高速道路は極めて快適。こうして今年最後の航空祭参戦が終了した。直前まで宿泊や移動手段など踏ん切りが付かず、キャンセル料もかさんだ案件も多い。拠点を作らなかったり連れがいないと荷物番の不在などいろいろ行動制限がかかるので、ソロもなかなか難しい。食べ物を吟味できない航空祭は寂しいなと。お土産も物色が面倒で、疲労を溜めずに済む最小限の準備を心がけたい。まぁバス組電車組はかなり待たされたようなので、そこまで望むのは贅沢な悩みかもしれない。撮影の成果は試行錯誤の果てに微妙な歩留まりではあったが、今年調達したレンズの設定も追い込めたので、また来年が楽しみである。

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