目標の築城基地とは九州山地を隔てて反対側にある大刀洗平和記念館へどうやって行くか。この難しいミッションを「ローカルやフライインは少ないだろう」という読みで築城前々日予行を回避しクリアした翌朝四時。ドミトリーを出発し小倉駅と反対側のリバーウォーク北九州へ歩き出した理由は、昨夜タイムラインをサーフィン中に小倉出身の漫画家故松本零士氏の作品が描かれたデザインマンホール蓋が9種類あると知り、コンプリートするミッションを加えてしまったから。公式サイトの地図を頼りに薄暗い街を徘徊すると、一つ目の蓋を発見。証拠写真を撮って次の路地へ向かったが、簡易的な地図のため捜索が難航する事もあり、右往左往した挙句まずまずの達成感で8個集める事に成功した。残念ながら最後の1個は北九州空港にあるらしく、今回時間が取れないため今後の宿題に留めたのである。
コンビニでオニギリを調達後始発で移動し、築城駅近くのランウェイ07エンド寄りに陣取った。駅で久しぶりに地元のフォロワーさんと遭遇したのだが、彼らはチャリで漁港へ向かうと言う。私も車で来てたらメタセに停めてチャリ爆走だったが、今回は徒歩チャレンジなので無理は効かない。ただチャリを飛行機で空輸した猛者もいたので、考え方は色々あるなと思った。友人に預けるのもアリだな。今後の展望を逡巡しつつ予行開始を待っていたが、関東より格段に寒いという予報は的中しマフラーや手袋が役に立つ。滑走路から離れていたためちょっと遠いかなと思う時間帯もあったが、評判通りにタイトなF-2の編隊飛行とブルーインパルスには充分満足できた。午前中で終わり駅前のウイング刺繍さんでパッチ購入の列に並んでいると、これから会う予定の友人から「進捗が遅れたから中津まで移動しててくれ」と依頼があり、パッチを諦めて慌てて日豊本線に飛び乗る。鳥栖で作業後の友人と中津駅で合流し、大分市内へ移動。旧知の喫茶室でコーヒーを頂きながら友人の沖縄旅行のスライドを鑑賞して、別府のユースホステルへチェックイン。大分名物とり天と¥200の公衆温泉を堪能し、最後にTRIALで食料を調達しお開きとなった。なぜ別府や大分やら絡んできたかと言うと、まず宿が鳥栖か別府しか空きが無かった事、大分市には3ヶ月ほど住んだ時期があり交流があった事が理由だろうか。ともあれ友人のお陰で、移動の煩雑さを回避できたのは助かった。
ユースホステルは別府地獄めぐりの中心地区にあり、長大な坂のてっぺん。歩きなら大変な思いをした事だろうが、チェックインは友人に車で送って頂き、翌朝の出発は下るだけだったので大した苦労では無かった。暗闇の中湯けむりを撮影しながら別府大学駅へダラダラ向かったものの始発1時間前に着いてしまったため、近くのコンビニで用を足しつつ暖房に身を委ねる。朝5時にからあげクンを用意した留学生のアルバイト氏に感謝しつつ別府大学駅からひと駅隣の別府駅へ下り、予め予約しておいた特急ソニックへ乗車。流石に別府から築城航空祭へ出向く方は少なかった模様で乗客は少なく、臨時で築城に停まるとの事。申し分ないスタートであり、豪華なシートに包まれながら快適な旅路であった。次回が築城旅行の完結編だが年を跨いで申し訳ない。また2023年の大晦日は東京ビッグサイトで行われるコミックマーケット103 (東第3ホール、シ6a)にて新作写真集の頒布を実施すると共にカレンダーを無償配布、さらにコスプレ撮影会するので是非とも会いに来て欲しい()。