写真集頒布開始!

鹿児島県の代表的な写真展として50年の伝統を誇る、南日本新聞社主催写真展の2年連続入賞を記念して、20ページハードカバー、光沢ラミネート加工の上質なフォトブックを製作しました。

 「九州の風景2019-20」と題し、2年間九州7県で撮り貯めた数千枚の中から、フォトコンテスト入賞作品や出品作品を中心に選りすぐった32枚を、タイトルを付けてA4サイズに凝縮。特に2019年は仕事の都合で熊本市や大分市に単身赴任したり、門司から加計呂麻島まで走り回ったりしたため撮影機会も多く、バラエティに富んだものになりました。

 2020年早々に転職したため県外出張の機会は消失。出張のついでに撮る事は今後難しそうですが、おそらく人生で一番撮れ高に恵まれたと思われる2年間を振り返ると、よくもまぁこんなに動けたものだと自画自賛。基本的には行きたいと思った場所へ行き、撮りたいと思った対象を撮りますが、移動距離もさることながら、カヌーや登山、シュノーケリングにドローンなど、アウトドアスポーツを楽しみつつ空中や水中、山の頂きなどから撮影して、より風景を多面的に捉える試みが続いています。

 もちろん風景に限らず、趣味の自衛隊やエアラインに鉄道、ポートレートや動物も撮っていますが、風景ほど万人を魅了する被写体はない。季節や時間の移ろいで色彩豊かな表情を醸し出す九州の美しい風景に出会い、瞬間に立ち会った私の深い思いを込めたので、是非楽しんでいただきたいと思います。写真展や写友の集まりなど要請があれば持参しますが、購入してじっくり見たいという方には一冊¥6000(税・送料込)にて頒布も可能です。販売目的ではございませんが、多くの方の目に触れて頂ければ嬉しく思います。

 季節や時系列を軸に、色合いをまとめる感じで編集しましたが、自分のクセと言いますか、青空や渓流、趣深さに憧れがあるのだろうと気づかされます。特に雄大な風景を切り取るのに欠かせない画角が超広角の15mmで、かたや戦闘機なら超望遠の450mmを振り回す事から30倍ズーム野郎と呼ばれそうですが、実は単焦点愛好家だったり。露光時間も戦闘機なら1/2000秒ですが、ロケットの奇跡は6分間でした。撮る対象に合わせて機材をコントロールする技術は、日々鍛錬する必要があるかもしれません。

 撮影以外の収穫としては、初めて気球や自衛隊ヘリコプター、エアクッション揚陸艇に搭乗したり、全国誌の記者として自衛隊基地を取材したり、防衛省の最上階や空幕広報室を表敬訪問、御苗場2019という国内有数の合同写真展でオークション出品作品に選抜されたりも。8月末にも、とある極秘施設を見学する予定(コロナ禍で延期になりました)になっています。スクープ写真を撮りやすい環境はやはりSNSのお友達の協力が大きく、一人っきりでの活動では到底撮れなかったものばかり。反面忙しすぎて家族写真を撮る機会が減りましたが、今年の夏は久しぶりに種子島へ一泊旅行し、子供達の笑顔を撮ることができました。

 私が思う写真撮影という活動は、安定した日々の営みを土台に生み出される憧れや妄想が導く、傑作を撮れそうな予感から、道具の準備に日程調整。現地でのスタンバイからその瞬間を迎え、夢中でシャッターを切る。設定を小まめに変えて精度を高め、傑作を切り取った達成の喜び!それに至る過程への愛着であり、面白くも何ともない生活からは、写真を撮るという行為には至らないような気がします。撮った後でも現像にプリントに展示企画など多大なコストや労力を伴う事が多いですが、撮影前日はそのような労苦に怯えることもなく、まるで遠足前夜の小学生のように興奮して寝付けない。長くなりましたが、つまり撮れ高を得られたという事は、人生が充実していた事に他なりません。

 撮影環境の充実は、結局のところ家族の支えと理解があってこそとの結論に至り、写真集の締めくくりには、楽しかった種子島旅行のスナップを添えました。今後も家族や周りの皆様に感謝しつつ、作品に対しては自分自身が最高のファンであり続けるべく、精進したいと思います。(頒布ご希望の方は下のフォームに入力してお申し込みくださいませ)

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