- 活動日:2020/5/23
- 参加者:Joji Ikeda,Kazuto Goto,Chihiro Yasuda
- 目 的:初心者登山体験およびミヤマキリシマ撮影
ミヤマキリシマ開花シーズンを迎え、我ら南九州登山隊は非常事態宣言解除を受け、先月の開聞岳に続いて高千穂峰を目指すことに。梅雨入りを間近に控えた前線の変動にやきもきしつつ、開花状況が五分咲きを超えたこの日を選びました。
2017年6月、南九州登山隊の原型であるメンバー2名で登った韓国岳では、咲き誇るミヤマキリシマに浮かれまくった楽しい思い出が脳裏に刻まれていて、おはら節に歌われる「花はキリシマ〜」を再び愛でるべく、朝5時に高千穂河原へ集合。今回の登山は新しい靴やトレッキングポール、調理用具などいろいろと気合(と資金)が投入されており、新メンバー(女性)も迎えて、紅一点&心機一転の朝6時に登山を開始しました。
石畳の階段や砂走り、がれ場など登山を象徴する様々なシーンがちょうど良い配分で現れる、退屈しない高千穂峰。急勾配ながら景観の良さも魅力的ですが、あいにく朝から雲の中を進むような感覚で、視界は常に真っ白!湿度も95%を維持し、曇ったメガネを拭きつつ、おぼろげに光る、順路を示す黄色い目印を辿って少しづつ上を目指します。普段であれば写真を撮りながらのんびり登りますが、あいにく撮れるような景色に巡り合えず、ほぼ標準タイムにて登頂しちゃいました。
頂上は視界の悪さに加えて、嵐のような冷たい突風が吹き荒れ、岩陰でしのぐのがせいぜい。もちろん写真を撮るどころではなく、使用料500円の避難小屋へ駆け込みます。冷え切った体を温めるべく、上着を干して湯を沸かしコーヒー・タイム。普段なら些細なイベントが、山頂で行うと数倍の喜びに見舞われる体験は、登山が病みつきになる理由の一つですが、コーヒーで体をほぐし、男二人でいくつかツマミを作り始めました。
ビデオディレクター作のポテサラは、カルビーのじゃがりこをお湯で溶き、ハム&マヨで味付けという、知る人ぞ知る定番ヤマメシ。バジルと黒胡椒を足すと、想像を遥かに超えたポテサラっぷりに驚愕!パンに挟んで頂きました。次にセブンイレブンの金のウインナーを網で焼き、こちらも一瞬で胃袋へ。ジェットボイルの豊富なアタッチメントが、まるで居酒屋の厨房の如く、速やかにおつまみを提供してくれます。
まだ朝の10時過ぎでしたが、外は以前霧深く、することがないので私も昼飯の調理に取り掛かります。今回はネットで調べたペンネ・アラビアータ。トマト系のスープやパスタにハマってますが、パスタは煮る時間を短縮するため事前に水で浸した方が良いと聞いて(すいすいパスタ:水吸い)出発時に水を注入していたところ、すっかり成形前のデュラム・セモリナに戻ってしまい、ぐちゃぐちゃのラザーニャみたいな仕上がりに。しかし見た目に反して大変美味しく、前回大ウケしたベークドソーセージと一緒に、優雅なランチとなりました。
2時間ほど待っても霧が晴れなかったため、頂上での風景撮影を諦めて下山開始。突風は落ち着きを見せ、高度が下がるにつれて気温も上がってきます。御鉢まで戻ってくると時折火口が現れるようになってきたたため、2度目のベースキャンプを設置して撮影開始。時折急な突風に煽られましたが、高度を上げないようドローンとデジタル一眼レフによる撮影を行いました。ここでも2時間過ごしたおかげで、結果的に視界の完全回復と無風、順光、青空まで拝めることになり、めでたく晴れ男の面目躍如。ちなみに私が同行するイベントは7割以上の確率で晴れさせられますので、お気軽にお申し付けください(補償なし)
今回も大きな収穫と共に、無事故で下山成功。管理人が退去していたため駐車料金の払い方が分からないというオチが付きましたが、ある方法で何とか落とし所を見つけました。体重を落とした分荷物を増やしてもどうにかなるかなと思ったらどうにかなったので、引き続き有酸素運動と筋トレに励もうと思います。
★付録。高千穂峰で爆誕した会心の一発ギャグを遺しておきます。空気が薄いのでこんなテンションになります。空気の所為。
ペンネを食ぺんね?
背筋Coleman!
- 不要だったもの:折り畳み傘。小雨の調理対策でしたがジェットボイルなら雨でも沸くかもしれないし、あの風では役に立たない。環境で調理できない場合のため、ランチを行動食でカバーするアイデアが必要。
- 行動食:レーズン・アーモンド・クルミ・チョコレート・フィットチーネグミなどを混ぜたスペシャル行動食キットは、わずか一回しか食べませんでした。環境的にあまりお腹が空かなかった?水羊羹を二回頂いたので、それで足りたのかもしれません。
- 2Lの飲料水:当日は体感温度が低かったため、給水はアクエリアス500ccで充足し、セカンドハイドレーションの水は、コーヒー用に500ccほど使っただけで済みました。天候判断で随時捨てるなどの措置を取っても良かったかもしれません。暑かった前回の開聞岳では、2Lでギリギリでした。
- 役立ったもの:避難小屋。高千穂峰に避難小屋がある事を知りませんでしたが、雨風を凌げたお陰で快適なランチに大いに貢献しました。
- ゴアテックス。今回は靴、レインウェア、帽子が透湿防水フィルムのゴアテックスを装備してましたが、あれほどの高湿度環境にも関わらず蒸れによる不快感は皆無でした。
- 調味料:調理用に小分けした塩、黒胡椒、バジル、鷹の爪、刻みガーリック、マキシマム、パルメザンチーズ、オリーブオイル、コンソメ、タルタルソース、ケチャップを持参。ソーセージ勢からは粗挽きマスタードはぁ?という呟きが聞こえたとか聞こえなかったとか。
- 指出しグローブ。前回の登山で、撮影や休憩の度にグローブを外していましたが、今回ワークマンで購入した指出しグローブは第二関節から先が露出している事で、ランチタイム以外外す必要性を感じませんでした。クッション性や透湿性も高く、超おすすめアイテムです。ただし転倒による指先の保護機能は損なわれるため、使用は自己責任にて。
★当日の服装 帽子: mont-bellメドーハット(¥3700)、調光サングラス:JINS(¥18000)、アウター:mont-bellストームクルーザージャケット(¥22400)、Tシャツ:mont-bell鹿児島限定モデル(¥2400)、インナー:ワークマン冷感コンプレッション長袖ミドルネック(¥980)、パンツ:ワークマンDIAMAGIC DIRECTクライミングパンツ(¥2900)、サポートタイツ:ワークマンMOVE ACTIVEフルレギンス(¥1500)、インナー:ユニクロエアリズムトランクス(¥990)、靴:SIRIO P.F.431(¥30030)、靴下:CROSSPRO 3DFアーチパネル・ダブルテーピングクルー(¥2000)、グローブ:ワークマン接触冷感カットグローブ(¥980)