築城基地航空祭2023

肌寒いがすこぶる天気の良い築城駅を出ると既に入門待ちの列が形成されており、最後尾に並ぶ。最寄りの踏切には増便している特急がゆっくりと入線し朝から目の保養を頂いた。手荷物検査も混雑する事なくすんなり入場して、最初に出迎えてくれたのはファントム!日陰になっていたためあまりうまく撮れなかったが、記念撮影会の列が形成されていた。まずはウイング刺繍さんで昨日買い損ねたパッチを購入し、格納庫内の装備展示をちらりと眺めつつ、オープニングフライトを撮影。待ち合わせ予定の08:30が近づいたため築城管制隊の隊舎に移動すると、フォロワーさんと合流できたので案内に従い屋上へ上がった。実は昨日、予行撮影後にタイムラインを眺めていると「明日隊舎から撮りたい人いませんか?」という怪しげなポストをキャッチし、何となく挙手してみたのだが、程なくDMが届いて先着5名の枠に当選し、なんと貴重な経験を享受できる事になったのである。フォロワーさんは前職の絡みからツテがあったそうで、せっかくの枠を面識のない私たちに開放して下さったそう。実はそのツテは神パスくらいのパワーを持っているのだが、おかげで久しぶりの築城航空祭は、神の視点で堪能することができたのである。

 一般入場者が人波を掻き分けて撮るファントムも俯瞰で撮り放題だし、エプロンから見えないF-2のタキシングも。今日の目的だったアパッチも少々遠めながらタキシングや整備など珍しいシーンをたっぷり頂いた。ブルーインパルスは低すぎて失敗したが、ここからでなければ撮れない構図を意識した。US-2の遅すぎて低すぎるローパスや、ウイスキーパパこと内海昌弘さんの変態的なアクロバット飛行も凄かった。海兵隊のF/A-18Cが地上展示で来場する予定だったそうだがキャンセルされたらしい。すごく凄い時間はあっという間に過ぎて、そろそろ帰りを意識しなければならない時間帯に突入。友人からは最悪駅まで3時間掛かると聞いていたため、後ろ髪を引かれつつ第6飛行隊のAGGが始まると同時に帰途に着いた。確かに門から出るまでは開門時と同じような牛歩の行列が続いていたが、警官や隊員の誘導が極めて適切であり、結果的にわずか50分で駅に到達。逆に3時間待つ羽目になり、買っておいたパンを齧りつつ現像しながら時間を潰した。帰りの特急は予約すべきでなかったとは思ったが、行商に来てた出店の方から¥100の鳥飯弁当を買えたので良かった。

 特急が10分ほど遅れて、新幹線への乗り継ぎに間に合わない事が判明し青ざめたが、何と接続を維持するため、新幹線が遅れた分だけ待っててくれたので助かった。在来線から新幹線ホームへ血相変えてダッシュする僕をたまたま高校の同級生が目撃したそうで、後でLINEが来た。最後は午前様のギリギリ手前で帰宅に成功。やはり九州は遠かったが、幾つかの遠征を取り止めてでも再訪したい場所となったのである。

 ちなみに大晦日のコミックマーケット103では初出版の写真集「STRIKE!」35部を頒布させて頂き、フォロワーの皆さんと楽しい時間を過ごせた事を速報としてお知らせします。通販(https://trekphoto.base.shop/)も開始しメロンブックス様に委託予定もございますので、是非ともご覧頂きたく、お願い申し上げます。