よこすかスプリングフェスタ2024

昨年に続いてアメリカ海軍横須賀基地開放イベントのよこすかスプリングフェスタに申し込んだ。フレンドシップデーを含めると通算5回目の横須賀基地訪問は第一志望の09:00-10:00入場であっさり当選。私がこれまで第一希望を外した事がないため応募者全員当選と思いきや、フォロワーさんの過半数が落選していた模様!外れた皆様のためにも満喫しなきゃと有り難みを噛み締めつつも、当日は疲労を回復できず無事寝坊!参加者数は制限されてて以前の厚木や横田のように入場3時間待ちなどは考えにくいため、ゆっくり支度を整えて出発した。小雨の降る横須賀中央駅から歩いて無事09:10に入場。艦船見学の対象艦は当日まで秘密だったが、「当日まで秘密」という前振りが既に原子炉燃料棒交換のため今春横須賀を離れる空母ロナルド・レーガンを示唆しており、案の定予感は的中した。当選チケットと身分証提示して手荷物検査、金属探知機をパスしたら一目散に12号バースへ向かう。前回はキャリーケースで入場拒否の憂き目に遭ったので今回はリュックとIKEAで買った防水の手提げ買い物バッグ。濡れた傘を気兼ねなく収容できるのでこの手の嵩張らない買い物バッグ携行はオススメ。行列は牛歩でジリジリと進むが、いつ頃乗艦できるのか全く予想が立たない。歩きながら持参した弁当を食べて体制を整えていると、係員が列を回りながら、まず9号バースの第7艦隊旗艦ブルー・リッジを見学してからロナルド・レーガンへ行けると言うルートを周知した。従って昨年と同様T字路で左折し、ブルー・リッジへ向かう。

 到着から90分後にようやくブルー・リッジのタラップへ到着したが、次の案内としてこのままブルー・リッジへ乗船するか、パスしてロナルド・レーガンへショートカットするか選択を迫られた。結果だけ言えばパスが正解だったのだが、せっかくブルー・リッジが満艦飾なのでちょっとだけのぞいて見ようと甲板へ。艦首方向は修理中のイージス艦が係留されていて撮影不可だったが、反対側に佇むロナルド・レーガンを撮影して20分ほどで退艦し、本命の列へ並んだ。ブルー・リッジを離れてすぐに極めて動きの鈍い列が形成され、雨足も強まってきた。足濡れ予防のために雪山用の防水防寒防水ブーツを履いてきたお陰で冷えや濡れを回避できたが、靴底が滑るため足裏に巨大なマメができてしまう。足を引き摺りつつ傘を差し、空母を視界に捉えてからもなかなか前に進めない。結局ブルー・リッジを降りてから3時間後、ようやくゲートへ到着。自分の前の人で列が切られるハプニングもあったが、お陰で先頭でゆっくり味わいながら、憧れの空母乗艦を楽しめたのである。

 以前は艦載機用エレベーターで格納庫から一気に甲板へ上がれたようだが、現在のロナルド・レーガンは帰国に向けた修理の真っ最中で、足場だらけで工事用機材も散乱。極めて珍しい事に護衛艦と同じような狭いタラップを5階分ほど登り、ようやく甲板へ。ある筋の情報では5分間で総入れ替えと聞いたが、甲板には100名も居ないほど閑散としていて撮り放題!ハンドリング訓練用のエンジンを抜いたレガシー・ホーネットから人が捌けるのを確認して、警備の兵士に「ワイが甲板要員の真似してポーズするから、レーガンの艦橋とホーネットが入るように撮ってくれや!」と早口の英語で伝えたら見事に撮ってくれた。気を良くして「今度はみんなで撮ろうぜ」と声を掛けてできた奇蹟の一枚は、まるで映画のワンシーンのようで感激した。東京に出て来て空母乗艦を夢見ていたが、遂に叶った。

 特に追い出されることもなく恍惚とした面持ちでトップガン気分を心ゆくまで堪能し、時間も時間なため痛い足を引きずってそのまま横須賀中央駅まで歩く。バーガーキングで祝勝会を挙行し、電車で四ツ谷まで出向いて友人のライブを聴きに行ったのだが、それはまた別の機会に。