三沢基地航空祭2022

つい習慣でエアコンを付けたが、よく考えたら外気の方が涼しい事に気づいて消す。朝早く車の片付けに出るとフロントガラスが朝露で濡れており、Tシャツだと寒さが厳しい。トップガンのジャンパーを羽織って作業したが、結局着たのはこの一回だけであった。荷物のセレクトは旅の負荷に直結するので、衣類も含めてもう少し吟味したい。部屋に戻って海鮮巻と冷製スープの豪華な朝食を摂り、朝風呂を頂いて朝6時にチェックアウト。和室と大浴場という最強コンビには非常に癒された。受付の女性の東北イントネーションは鹿児島弁にそっくりだったのも懐かしい。ありがとうホテルテトラ本八戸さん。

 新幹線乗り放題チケットを活用し新青森で豪遊されてた(?)フォロワーI氏を八戸駅でお迎えし、三沢空港までの30分ドライブ。再び昨日の楽しかった1日を感想戦していると、田舎道でクラッシュ直後の2台を発見!やれやれと苦笑いで出てきたのはどう見てもMISAWAのAirForceだったので、なんとかなるやろと思いスルー。こんなクソ忙しい時に非番で事故りやがってと、後からMPにお説教喰らうのは間違いないでしょう。三沢近くのスタンドで満タン給油すると店のお兄さんも「どちらから?」と好印象で迎えてくれたが、我々のウキウキを見透かされたようで嬉しい。周辺道路は空港利用者のみ進入できる封鎖状態であったが、堂々とレンタカー返却の目的を告げてモーゼの如くバリケードを開封。これは気持ちいい笑。

 8時の空港開場を前にまだ小粒のリンゴを撮影し、開場と同時にレンタカー返却。FITは走行性能が素晴らしかった!視界がもう少し広ければなぁはタントと比べるなと怒られそうであるが、100kmほどを共にした相棒と別れて、徒歩で三沢基地ファルコンゲートを目指す。フォロワーさんのタイムラインで三沢市街地方面に行列が伸びている事を知ったが、ゲートから更に30分ほど歩いてようやく列の最後尾に到着。結局そこから1時間動きがなく、EA-18GやF-16C、F-35Aのオープニングフライトを遥か遠くに指を咥えて見つめる。イライラも募る中、列が動かないのは途中で盲腸のようにくの字に折れ曲がった列が発生していたので、そのたるみ部分を消化するのに時間が掛かっているのでは?という読みが当たって、ある時に列が一気に走り出し、気がつけばゲートインに成功!セキュリティチェックもキャリーケースの寸法を測られただけで中身も見ずにクリア!まるでETCのようにスムーズな入場であったが、人徳のなせる技であろうか笑。

 鎮座するE-2Dに興奮しつつI氏と固い握手でお別れ。僕には目的があり、実は予め車で先行していたフォロワーさんに、どうしても欲しかったF-16ヴァイパーデモチーム・パッチの立替購入を依頼していたのだが、居場所をやりとりするうちにdocomoの通信障害で連絡が取れなくなる。都合ですぐ退場すると聞いてかなり焦りつつ会場奥の米軍エリアまで急いだが、横田以上に広い三沢ですっかり迷子になり、結局会えなかった。心配なのは見切りをつけて予定を優先して貰えたかという事であったが、珍しく他人に依存して迷惑までお掛けする事態となり、航空祭を楽しむどころではなく、名物のF-35A、混成12機編隊を撮り逃してしまう。ただただ、後悔。普段は1人でできないことは手を出さないと決めていたのに、横田で買いそびれた尾翼パッチ欲しさに、大事な友人に面倒を掛けてしまったのだ。

 放心状態で座り込み何もかもが嫌になったが、こんな時はとりあえず空腹を満たそうと、持参した弁当をパクつく。気分が和らぎ、落ち着いて見回すと周りが横田以上に魅力的な空間である事に気づいて、同時に復旧したメールでフォロワーさんが目的を遂行し、夕方引き渡しできるとの話に落ち着いたので、ようやく僕の、三沢航空祭が始まったのである。まずは売り切れる前に、EA-18Glowler のCAG(司令官指定特別塗装機)Darth Vaderのパッチを購入。その後編隊飛行を見せたF-35がゾロゾロと戻ってくるのを撮りつつ、世界に三機しかいないWB-57Fキャンベラを見物に。NASAが成層圏で気候観測を行うための爆撃機を改造した飛行機で、特異な形状が面白い。彼の前にはお立ち台があって俯瞰で撮影できたのだが、夕方僕の番の時に撮影しているとMPに足首を小突かれて「STOP!」と。閉鎖時間になったので「Walk away!」と撤収を余儀なくされたのだが、タキシング中のUS-2やP-3Cと一緒に撮れたのは世界で僕だけのはずなので、とんでもないスクープを押さえられた。

 飛行展示はF-16とF-35を見ることができたが、どちらも素晴らしかった!16はいつものドッカンバッタンであったが、35が遜色ないどころか、さすがは5世代戦闘機を思わせるクイックな機動!これはとんでもない性能だと感心したが、ステルス機とは言えお互いステルス性能が高いと近接しての遭遇戦が考えられるそうなので、ドッグファイトが強くて当たり前なんだとか。フル装備のビーストモードもエゲツない火力。S/VTOLのB型配備も楽しみである。その後EA-18やF-16のパイロットと記念撮影し、MPから追い立てられるかのようにファルコンゲートへ向かっていると、いきなり声を掛けてきたのが松島でもお会いしたフォロワーのYさん!僕がこれからパッチを受け取りにDさんのホテルへ向かうと言うと途中まで乗せていって下さることに!最近の僕はこんなRPGのような幸運がエンドレスでやってくる。おかげで2km弱の距離を15分で移動に成功し、Dさんと回らないお寿司で感想戦を行う機会に恵まれたのだが、ここは握りよりも特製ちらし寿司を選んで正解だった。

 青森の海の幸を平らげて幸福感に浸りながら空港まで歩き、マニアをたっぷり乗せた飛行機が羽田に着く直前、なんとディズニーシーで花火が上がった!「うわー!!」と思わず声が出てしまうほどの感動。結局驚きすぎて撮り逃したのだが、こんなお出迎えってあるでしょうか。いろいろトラブルもあったが、今回の遠征が大成功だったことが証明された瞬間である。さぁ次は、どこへ行こうかな?(来週は小松基地航空祭、笑)

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