国際観艦式2022フリートウィークFinal

先日は横須賀で行われた国際観艦式外国ゲスト艦艇の一般公開を、勇気を出してドタキャン!僕があれだけのレアチャンスをスルーするとは我ながら太っ腹だと思ったが、実は周到な計画があったのだ。フリートウィーク最後を飾るイベントは、チャーター船で浦賀水道最前列に陣取り、横須賀基地から国際観艦式のパレードが行われる相模湾へ移動する船をカメラで迎撃するというもの。東京湾フェリーチャレンジという、定期船で浦賀水道を往復するギャンブル性の高い迎撃方法もあるが、時間に縛られずこちらから射程距離に迫るという神イベント!企画したのは横浜御苗場2019で知り合った横須賀在住の友人で、何度か横須賀を案内して頂き、僕もすっかりスカっ子(?)に。おかげで陸地の撮影スポットは大体把握できていたが、洋上からとなると全くの未知数である。

 初の試みであり、予定通り撮る事が叶わなかった時の保険として、当日は青梅線始発に乗車し、まず京急安針台駅で途中下車。朝の清々しい住宅街を安針台公園まで散歩して、吉倉桟橋で出港準備中の外国艦をゲット!タイムラインで流れていた通り、目に入る全てが別々の国の船!先日ドイツ海軍のバイエルンが一隻来ただけでも大変な騒ぎであっただけに、興奮しすぎて鼻血が出そうである。船体は凹凸が少ないステルス形状が多いものの兵装はそれぞれオリジナリティに溢れていて、全く性能が予想できない。まるでお菓子のアソートパックのように煌びやかな吉倉桟橋を数分だけ拝んで身を翻し、さらに京急で浦賀まで南下。「泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も寝られず」と昔の人は上手い事を言ったもんだと反芻しつつ、改札外のガチャスポットにあったパンの自販機で横須賀海軍カレーパンをゲット。20分ほど歩いて陸軍桟橋に到着し主催者のやまさんほか合計12名のメンバーと合流したのだが、船を操る船頭さんはまさかの、横須賀のマニアなら知らない人がいないであろう有名なあのお方!

 成り行きをやまさんに聞いたところ特にコネがあった訳でもなく、どうしても実施したい一心でまず船の手配から電話を掛けまくり、一年掛けてミーティングを数多くこなして準備したのだそう。Sさんもそんな情熱にほだされて快く引き受けて下さったそうだが、このように様々な理由から伝説のツアーとなる事が既に確定していた模様。運良くお借りできた漁船で、一路浦賀沖に出港したのである。最初に見つけた一番乗りで南下する艦船はマレーシア海軍の哨戒艦F-175KDクランタン。船体を2色に塗り分けた特徴が分かりやすく、さらに近づいてくる船はブルネイ海軍哨戒艦P-07KDBダルレサン!小さい船だが小さい国に見劣りしない堂々たる佇まいが印象的。その後続々と外国艦のパレードが続き、すべての艦船をガチピンで頂けるため、まるでウォーターラインシリーズ・プラモデルの箱絵を撮ってるみたい。いけすで魚を釣っているような大漁感とも言うべきか。今日は自衛隊の護衛艦はあまり見られないかと思っていたが、一般公開中のいずもやくまの以外ほとんどの艦艇を見ることができ驚いた。本番では招待されていない米空母ロナルド・レーガンがちゃっかり乱入したそうで、太平洋の平和を維持するそうそうたる面々が出揃ったという事。台湾を虎視眈々と狙う中国に対し出鼻をくじくデモンストレーションとなった事であろう。

 なお船の上はかなり揺れて、程なく船酔いでグロッキー状態の参加者もいらっしゃったが、本来車酔いがひどいはずの私は酔い止め薬を飲むこともなく、むしろへ先でシーソーのような揺れを楽しんだ。ただ踏ん張り続けたせいか猛烈に腹が減ったため、カレーパンや持参したお寿司、お菓子までぺろっと完食!まさか食い物が足りなくなるとは誤算であった。朝9時半に出港し16時半に寄港するまで30艇以上を激写し、奇跡のような1日を終えた。お世話になったS氏からは数日後重大発表があり、大きなチャレンジを行うらしい。我々一同もマニア道に邁進すべく再会を誓って解散。いや、凄かった!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です