アラハンコンパ2nd

  • 活動日:2020/4/4
  • 参加者:Joji Ikeda,Kazuto Goto,Taisei Yamanokuchi
  • 目 的:低山登山体験およびWeb素材収集

アラハンコンパ、第2弾は開聞岳!

 九州は薩摩半島の南端に位置する、東シナ海に突き出た単独峰は霧島錦江湾国立公園や日本百名山に選定されており、円錐型の美しさから薩摩富士とも呼ばれ、日本各地から登山愛好家が訪れる人気の山。鹿児島生まれ鹿児島育ちなので一度は登ってみたかったのですが、「キツイ!」という噂を聞いていたので、挑戦を躊躇っておりました(ネタバレですが、蒸し暑い夏場はたしかにキツイと思われます)。

 今回登山仲間からのお誘いを受け、熊本、宮崎、鹿児島連合チーム「南九州登山隊」と銘打って、ようやく重い腰を上げることに。2020年4月4日、世界中を新型コロナウイルスが猛威を振るう中、朝6時に開聞山麓ふれあい公園に集合。全員がハイドレーション(給水タンク)とGoProを装備して、格好と下腹の出っ張りだけは一丁前という感じでしたが、薄曇りの中、5分咲きの桜並木を抜けつつ、意気揚々と出発しました。

 五合目までは階段やガレ場の入り混じる一般的な登山道で、ペースさえ保てば誰でも登れそう。樹木に覆われているので、時折届く涼風と相まって森林浴効果も期待できます。五合目展望所で初めて視界が開けるので、気力のチャージにも打ってつけではないでしょうか。

 少し長めに休憩した後、さらに歩みを進めると、勾配の角度が上がり、木の根は太く、行く手を阻む岩もサイズが大きくなってきます。七号目からはステッキを仕舞って、手を使うシーンもチラホラ。特に何度か頭を枝にぶつけたので、175cm以上の方にはヘルメット持参を推奨します。

 道幅が狭かったり、ロープや梯子も増えてきたりして、ちょっとだけ山登り気分を楽しみつつも、終わりが見えない旅路に少々うんざりしてきた頃、5時間半掛けて、ようやく頂上にたどり着きました。
 
 一般的には3時間と言われておりますが、体重100kg弱のデブが20kg強の荷物を背負って、ヒィヒィ言いながら登った結果なので、こんなもんでしょう。
 
 途中仙人洞と呼ばれる、岩の裂け目にできた洞窟で多少探検と撮影に時間を割いたので、休憩にトータル90分くらいは費やしたかもしれません。ここは涼しく、なかなかの雰囲気でしたので、パワースポットとしておすすめできます。

 頂上はちょうどランチタイムとあって、20名くらいの登山客が調理または食事中。ガスコンロを持って来ている方が多かったですが、一度山頂でコーヒーやらラーメンやら食べちゃうと、湯沸かしキットは必須になってしまうのですね。
 
 前回の白鳥山登山では、調理器具と食材にボリュームを割いたので豪勢なランチを楽しめましたが、今回はスーパーの弁当とインスタントスープがメイン。それだけでは流石に寂しいので、一本100円の輸入ソーセージを持参し、フライパンで焼いてお裾分け。皮パリッ!具材ジューシー!!で、とても食べ応えがありました。
 
 パンとケチャップとキャベツを追加すれば、ホットドッグまでは作れましたね。次回のヤマメシが楽しみです。

ジョンソンウィル・グリラー・オリジナル

 メシ食って元気が出たので、改めて撮影タイム。登り始めは曇空で霞が濃く、視界に不安がありましたが、七合目以降は日も差して青空が広がり、頂上も見事に晴れ上がります。パーティに僕がいると7割以上の確率で晴れさせられるので、にわか雨対策にお一人いかがでしょうか(笑)
 
登頂記念撮影と携帯でのパノラマ撮影、広角15mmでの俯瞰撮影にWeb素材用のイメージカット。目玉はこの日のために調達したトイドローンDJI Mavic Miniによる空撮!トータルわずか1時間程度しか操縦練習しておりませんでしたが、本番中に慣らしていくのがIT屋の習性なので、何とか最低限の撮れ高は確保できました。
 
 突風や鳥・虫の攻撃にはハラハラさせられましたが、映像自体は高精度ジンバルのおかげで非常に滑らか。次回はもっとアクティブに飛ばせられることでしょう。バッテリー一個で15分弱しか持ちませんが、予備が4個あるので、充電しながらだと無限に飛ばせられるそうな(モーターに負担がかかるらしい)。

 頂上で2時間も遊んだ後、午後2時に下山開始。登って来た道のりを思うと大変しんどいですが、これまでの登山経験から、下山中に必ず膝や腰、足首など痛めているので、ステッキを活用しながら慎重に歩きます。岩場はともかくガレ場は疲労で踏ん張りが効かず、一旦滑ると尻餅まで止められません。この場合僕はわざと後ろ向きに歩いて、靴底のグリップを活かしながら下山するのですが、小学生からやってたバスケの練習で、バックランという後背走がやたら得意だった自分だけにできる技かもしれません。
 
 また、靴が屈曲性を重視したトレッキングシューズに近いものだという事が判明したので、靴底が曲がらない登山靴をおすすめされました。ちょっと調べてみようと思います。

Sky Hunter (model:Kazuto Goto)

 登りと同じように少しづつ、おっかなびっくり下っている最中、午後遅めにも関わらず軽快な足取りで(走って?)登って来られる年配の方や小学生集団には、度肝を抜かれました。体が軽く荷物も軽く、足腰がしっかりしている方には憧れます。

 楽な登山にするために、まだまだできることがありそう。靴を新調して、器材をチタン製など軽いものに変えて、カメラをミラーレスに、、って、金かかる事ばかりじゃ!?煩悩に浸りつつ、夕方5時半に、ようやく下山完了。トータル11時間の長丁場でしたが、つまり参考タイムの2倍見とけば大丈夫という事でしょうか(違)

 何度か頭をぶつけ、膝を打ち、尻餅を着きましたが、今回は奇跡的にダメージなし!ウォーキングと上半身・下半身のサポートタイツ、ステッキ活用などが功を奏したのかもしれません。いずれにせよ、体重を落とすのが効果的だと思われますので、次の登山までに脂肪をしぼぅり取っておきたいものですね。長文にお付き合い頂きましてありがとうございました!

★覚え書き(一般的には上り3時間、下り2時間と言われております汗)
 03:00:鹿児島市内出発~04:00:道の駅いぶすき到着~05:30:同出発
 06:00:開聞山麓ふれあい公園駐車場到着~06:30:登山開始
 12:00:登頂~14:00下山開始~17:30下山終了~20:00:鹿児島市内帰宅

★装備(池田のみ)
 ハイドレーション(アクエリアス900ml)、水2L、カーボンステッキ2本
 コンプレッションスーツ、コンプレッションタイツ、グローブ
 ウインドブレーカー、アルミコッヘル、アルミフライパン、カセットコンロ
 行動食(ドライフルーツ)
 PENTAX K-1markⅡ,15-30mmF2.8,RICOH GR3,DJI Mavic mini,GoPro7
 時節柄防寒・防雨対策カット。麓は暑く道中は清涼感。頂上は風が強い。