立川駐屯地創立記念行事2023

浜松からトイレ休憩一回のみで下道を激走。その勢いでリモート会議を1時間凌ぎ、ようやくお風呂と食事にありついた。無茶は否めなかったが仮にこれが日曜日で、エアフェスタ浜松を楽しんでから夜中に帰宅して翌朝仕事という状況は辛い。その状況を意図的に回避したにも関わらず翌朝、いつもの時間に家を出て、職場の駐車場に着いてしまった。別に時差ボケや休日出勤という訳ではないのだが、四年ぶりに職場に隣接する陸上自衛隊立川駐屯地の創立記念行事が行われるため、せっかくの浜松遠征を予行のみで切り上げてきたのである。東京に来て初めての立川オープン、しかも創立50周年を祝ってか汎用ヘリコプターUH-1の後継UH-2が霞ヶ浦から飛来して初の機動展示を行うとのこと。これは元ブルーインパルス飛行班長スーツさんや先日お会いしたGUCCIさんのラスト展示を犠牲にする価値はあると判断。いずれヘリコプターの写真集を製作する意図もあり、初の立川訪問に賭けたのである。

 職場から徒歩5分で立川駐屯地正門に着くと既に100mほどの開門待ち列が形成され、最後尾に並ぶ。08:40に開門し、滑走路のエンドを歩いてエプロンへ辿り着くと、グライダーや軽飛行機など珍しい民間機が多数展示されていた。立川飛行場は民間航空機発祥の地だそうでその兼ね合いもありそうだが、それよりも警察と消防で滑走路を共有しているため、かつては立川防災航空祭とも呼ばれていた。救助犬の歓迎を受けつつ最前列に撮影場所を構えると、早速馴染みのフォロワーさん2名と再会したので情報交換。この界隈の皆さんはどこ住みなのか分からないほどアクティブなので頼もしい。そして航過飛行へ向けて一斉に離陸が始まったのだが、陸自と消防、警察総勢15機の大編隊は圧巻!むしろ消防や警察航空隊の編隊飛行は稀で、タキシーアウトから楽しめた。

 編隊飛行後はUH-2とUH-1の比較デモフライトが行われ、同じ姿勢を並んでキープする事で形状の違いを詳しく観察できた。大きな違いはローターとエンジンの数だが、強力な出力を活かしたキビキビした飛び方が印象的。今後増産して入れ替えを進めるらしい。続いて災害救助デモが行われ、レスキュー隊が被災した建物から要救助者を捜索、搬送する流れを展示。他に自衛隊、消防、警察揃ったホイスト救助や消防と陸自の放水デモなど、充実の内容であった。機動展示が終わった頃になんと海自のSH-60Kと空自のUH-60がフライインし地上展示に華を添えた。

 最後にフォロワーさんから薦められた資料館を探索し、29(にく)の日記念にすた丼を食べて帰宅。30分で帰れる基地祭はありがたい。