第45回足立の花火が、新型コロナウイルス蔓延による中止を経て4年ぶりに開催されることに決まった。荒川河川敷で台船3基から続々と打ち上げられる都内屈指の人気とあって開催を楽しみにしていたのだが、可能であれば東京スカイツリーと絡めて撮りたいと思っていた。Twitterのタイムラインでスカイツリーを撮るのが非常に上手いフォロワーさんに同行させて貰えることになり、北千住駅から歩いて20分、7月22日の15:00に荒川河川敷に到着。フォロワーさんと合流してロケハンの結果、打ち上げ場所ほぼ正面の素晴らしい撮影場所を確保できたのである。
晴天ながらここのところ続いていた猛暑は鳴りを潜め、秋のような涼しい風が吹いたおかげで待ち時間も苦痛ではなく、アームカバーやフェイスマスク、日傘も使わず開始まで待機。花火は間近で大変迫力があったが、東京スカイツリーは遠すぎたためかろうじて画角の隅に配置するだけの結果に。帰りはお友達と駅とは逆方向の駐車場まで歩き車で高円寺まで送って頂いたのだが、もし電車で帰るとしたら終電に間に合わない可能性も感じた。とりあえず久しぶりの花火撮影に手応えを感じたため、翌週は浅草の隅田川花火大会へ出かけることを決める。70万人でこの混雑だから、100万人集まると噂される隅田川はどうなるのか恐ろしかったが、花火が終わる前に離脱すればなんとかなるだろうと推測した。
夕食の調達に失敗したため浅草のケバブ屋さんでビーフとチキンのハーフ&ハーフがご飯に乗ったものを購入。その後汐入公園まで歩き川沿いに三脚を立てて、日傘で暑い日差しを避けながら開始を待った。こちらもスカイツリーと絡めるのに失敗したが、ピカチュウ花火など個性的なものが撮れたのは良かった。さらに翌週は休日出勤にも関わらず機材を駅のコインロッカーへ預け、仕事終わりで西高島平駅へ。いたばし花火大会と川向かいで戸田橋花火大会が同時に開催されるという贅沢なイベントだったが、なんといたばし側のナイアガラが土手に延焼したため途中で中止に。私が撮った笹目橋たもとではいたばしの花火は小さくしか撮れなかったのだが、予想を超えて高く大きく上がった戸田橋の花火は非常に良かった。
これで夏の花火は最後と思っていたが、8月9日に鹿児島帰省のため押さえていた飛行機が欠航になったため振り替えもできず、帰省を延期したたため狛江市の花火大会へ行けることに。宿河原駅で降り遠目の土手から撮影したが、5000発の花火を淡々とバランスよく上げて下さったおかげで生け花のように組み合わせた写真を撮ることができた。こちらも終了5分前に撤収したおかげでスカスカの電車にのんびり座って帰ることに成功した。分かったことは河川敷で行う花火は高度も高めで尺も大きいこと、橋の上など通行の妨げになる場所は撮影禁止であること、花火大会当日の場所取りは禁止ながら黙認されていること、19:00開始は明るすぎて減光フィルターが必要なことなど。もっとロケハンして、理想の構図を突き詰めたいものである。