松島基地視察予行2023

鹿児島の友人からブルーインパルス取材を打診された。松島基地では一般見学会が行われており、抽選に当たれば誰でも基地に入って見学できる。ただ平日限定の開催で当たったとしても2日間くらい仕事を休む必要があるため、あまり意識していなかった。今回も、もし休みが合うなら参加しようかなくらいの軽い気持ちで日程を待っていたのだ。待望の日程は10月3日。火曜日に休むなんて普段であればとても難しいが、9月以降土曜勤務が続き、たまたま基地祭に合わせて代休を固めて取っていたため、偶然にも6連休を確保していたのである。10月2日と3日は小松基地航空祭の予行を見るために石川県遠征を目論んでいたが全てキャンセルし、往復夜行バスと二食付きホテルで格安の松島ローカル遠征を確保した。

 6連休の初日は横須賀で原子力空母ロナルド・レーガン見送り、2日目は陸上自衛隊富士駐屯地開設記念日と今津海兵訓練場でLCAC見学、3日目は木更津航空祭から帰宅せず仙台転戦というアクロバティックな流れとなったが、夜行バスなら深夜に出ても朝5時には仙台駅に着くため、ぶっちゃけ通勤も可能である。今回はやや遅めに06:30着便を選んだので、松島航空祭と同様半田屋へ直行し、気に入ったカレーと豚汁とごぼう茶で東北モードへスイッチ。そのまま矢本へ移動したもののファーストフライトには間に合わないため、まずは駅から20分ほどのホテルへ荷物を預けるミッションへ。

 インターチェンジ近くでスーパーも多い矢本のベッドタウン的な空間は住んでも快適だろうと匂わせつつ、大変親切なホテルマンの見送りを背に青空の下松島基地まで歩く。ブルーインパルスのハンガー前は週末のかごしま国体祝賀飛行に向けてメンテナンスの真っ最中で、尾翼の番号はバラバラ、かつエプロンに出てきていない機体も。大丈夫かなぁと心配しつつ北上運河まで出向くと、F-2ハンガーは閉まっていたため今日のフライトは無さそうと判断した。それなら午後のブルーインパルスまで昼寝だなとダラダラしていたら、10:30に洋上訓練のため3機が上がってくれた。

 その後3rdフライトは基地上空訓練が予定されて13:30に4機が登場。4番機後席には黒澤英介カメラマンが同乗し、しかも強い西風の影響で珍しいR/W33上がりを拝む事ができた。カレンダー撮影用に何度も繰り返すローリング・コンバットピッチを頭上で披露するなど最高の環境でSKC1区分を鑑賞でき、満足して大勇堂へ。疲れて甘いものが食べたくなったため饅頭を注入し、再びホテルまで歩く。まずは風呂で汗を流してから、ビュッフェ二食付きプランの夕食会場へ。シンプルだったが手作り感が強く、デザートまでバランスよくたっぷり頂いた。夜はどこにも出掛けることなく、早めに就寝。明日の予定に備えたのである。