木更津駐屯地開設記念行事2023

秋の大型連休3日目は陸上自衛隊の第1ヘリコプター団を抱える木更津駐屯地開設記念行事へ。片道¥2000往復5時間の行程に行く価値があるか迷っていたのだが、事前予行で得られた内容に期待を込めて結果的に始発の電車に乗ってしまう。木更津駅の西口2番バス停から路線バス10分ほどで駐屯地正門前に到着すると、開門が早まったおかげでちょうど待機列が解消されたタイミングで入門に成功し、08:00には手荷物検査を終えて会場入り。太鼓やゆるキャラの歓迎を受けつつまずは物販エリアに直行し、ジェイストアーズでお目当てのチヌたんヴィーナスたんコラボパッチを購入。チヌたんぬいぐるみも欲しかったが¥2200を躊躇ってしまう。おみやもゲットし、あとは撮るだけとばかりV-22ヴィーナスの正面に陣取った。

 恐らくは特殊作戦用途のため活動内容がヴェールに包まれていたオスプレイも松島基地航空祭で初展示され、晴れてベースタウンに赴いてみたら14機が既に導入されたとのこと。その内4機が我々の目の前で暖機運転を始めていたのである。いつの間にか普天間基地を抜いて木更津が日本最大のミサゴの巣となっていた事に驚愕を隠しきれなかったが、まるで昔から扱っていたかのようにテキパキと始動準備を行う陸自の隊員たち。うち2機がオープニングフライトのためタキシーを開始し、合間に外来の地上展示機が続々とフライイン。特に海上保安庁のボンバルディア機には驚かされた。

 オスプレイに続いてチヌークやオメガ、ハンターにコブラと離陸したが、残念ながらUH-60JAブラックホークは事故の影響を考慮してか地上展示のみ。それでも要人輸送機ピューマ2機も加わった異機種大編隊は大変な迫力で、大空を覆う回転翼の羽音に魅了された。さらに機動展示はオスプレイの独壇場で、岩国や横田でも見た事ないような過激な飛びっぷりに興奮を隠しきれず、厳しい訓練の賜物を彷彿させた。チヌークも負けじとヘリボーン作戦を披露し、館山航空基地を越えるヘリコプターの祭典は午前中で幕を閉じたのである。

 帰投まで見届けるつもりであったが、せっかく木更津まで来たので一旦駅まで歩き、路線バスを調べて君津駅近くの九州ラーメン友理へ。通算4度目の訪問だが3度目はソールドアウトで門前払いを食らっていた。今回は日曜日にも関わらず1時間ほどの待ち時間で無事大好物の長崎ちゃんぽん大盛りにありつき、バスの時刻に怯えつつも駆け足で堪能。君津駅から荷物を預けたコインロッカーのある木更津駅へ電車で行くつもりが、お祭りのため駅から100m手前でバスを降ろされ、さらに電車が遅延し、今夜18時に新宿で予約済みだった映画沈黙の艦隊に間に合わない事が確定する。

 動揺したがせっかくのファーストデーなので次の予約を買い増しして新宿のサイゼリヤで時間を潰し、強引に予定を整えて映画鑑賞。疲れて寝るかと思いきや、海上自衛隊の協力で本物の潜水艦に取り付けたカメラの映像満載でとても迫力があった。事前上映では自衛官の反応も上々だったそうだが、役者さんの指先まで気の入った細かい動きは監督がいいのか監修がいいのか、大変なリアリティを思い起こさせた。やまとの速水副長に水川あさみさんを起用したのもたいげい型から女性専用区画が設置された事でリアリティを増し、将来の潜水艦女性艦長を期待させた。

 こうして今日も早朝から1日遊び呆けてしまったのだが、実は明日からが本番なのである。偶然に偶然が重なってとんでもない体験をする事になるのだが、この時はまだ、その成り行きを知らない。心地よい疲れに夢うつつの状態で、帰宅せずそのまま、バスタ新宿から夜行バスに乗った私であった。。