実は今年のゴールデンウィーク、予定を何も入れていなかった。休暇はたっぷり頂いたのだが2月の弾丸帰郷は完全なプライベートかつ正規料金を支払ったおかげで予算がなく、帰省どころかどこにも行けないものと諦めていた。ところが初日からレガシーホーネットの撮影に成功し気を良くして、せっかくなので行きたかった場所へドライブすることにしたのである。行き先は茨城県大洗町。アニメ「ガールズ&パンツァー」で町おこしに成功し一躍人気となった場所だが、ガルパンはもちろん、そこに何があるのか全く知識がなかった。とりあえず鹿島臨海鉄道が運行するラッピングトレインの始発を狙って、5月3日の朝3時に自宅を出発。9時に水戸から大洗駅へ向かう3号車の撮影に成功した。今年のGWは天気が崩れるとの予報だったが、天使の翼が見えるほどの快晴である。
ちょうど田植えが始まる時期だけの水田リフレクションもがっつり決まり、大きな目標を達してしばらく田舎の風景を楽しんでいると、再び水戸へ向かう3号車と4号車連結の撮影に成功!これで電車は一段落したので、次は大洗磯前神社へお参りに向かう。大己貴命と少彦名命が御祭神で、神磯の鳥居はぜひ訪れたい場所だった。本殿の駐車場へ車を停めてお参りと御朱印を拝領したが、御朱印帳を忘れた人のためにクリアファイルに入れて下さるご配慮!気分よく参道を降りて、ついに神磯へ。長大な砂浜の海岸線にも関わらず鳥居の一帯だけが荒々しい岩礁になっていて、激しく打ち寄せる潮の香りが強烈!昆布が大量に生えていてコレはただ事ではない、パワーみなぎる場所だと悟った。しばらく瞑想したのち再び参道を駆け上がって、ふと眺めた神社の案内図で御神水の存在を知り探したら、これまたとんでもない気を放つドラゴンが鎮座!アッこれもやべーわとお賽銭を入れて、御神水を有り難く頂戴した。素晴らしいな大洗!
さて、あわよくば何か食べたいと願いつつ少し南に降ってめんたいパークに入ったがとんでもない混雑で、明太子工場の見学と試食だけで退散。港に海上保安庁の巡視艇が停泊していたので近づいて撮ろうとしたが、塀に阻まれて入れず、回り込んで撮ろうとしたら海水浴場の駐車場に迷い込んで¥1000も払う羽目に。潮干狩りができるそうだが面倒なので、遠くの巡視艇とハマヒルガオだけ撮った。高い撮影料に辟易したが、次に訪れた大洗駅は駅前ロータリーにも関わらず1時間駐車無料!しかもガルパンラッピングのバスと駅舎を撮れたので出費は海水浴場と相殺で構わないだろう。食事を摂りたかったが予定を優先して、国営ひたち海浜公園へ向かった。鹿児島在住時ネモフィラの大草原の写真を見て憧れていたが、連休にも関わらず並ばずに入れた。見頃は終わりという表記だったが、ところによっては依然満開状態を楽しめて、ウキウキしながら撮影散歩。2時間でネモフィラと菜の花しか拝めなかったが、そもそも国営公園を1日で回り切らないのは昭和記念公園で実証済みである。また違う花のシーズンにぜひ再訪したい。
日も暮れて今後の予定をどうしようか考えたところ、大洗公園の駐車場で車中泊できると知り再び大洗町へ戻る。自転車を取り出して再度神磯の鳥居へ赴いたら、目の前の海鮮料理屋がちょうど開店したところだったので釜揚げしらすいくら丼¥1380を頂くことに。何とネギトロも入っていてボリュームがあり大変お得だったのだが、まさか暮れゆく神磯の鳥居を見下ろしながら海の幸を頂けることになるとは、まるで気分は神様である。すっかり気を良くしてそのまま街の方へ自転車を繰り出したら、鹿児島の志布志で慣れ親しんだ苫小牧行きのさんふらわあを発見!いろいろすごいなと思いつつ、次に立ち寄ったスーパーのショッピングモールでガルパンのコンセプトショップを見つける。本当に事前情報なしでコレだけ引きが強いのは、磯前神社のご利益に他ならない。閉店までの15分食い入るように物色し、ささやかなお土産を買った。その後スーパーで恒例の半額デリカを仕入れ、神磯鳥居の夜景を撮ってから車へ戻り爆睡。奇跡の1日で、すっかり大洗に惚れ込んでしまっていた。