フランチェスコ・モロシーニ

イタリア海軍のパオロ・タオン・ディ・レヴェル級フリゲート2番艦「フランチェスコ・モロシーニ」が、海上自衛隊横須賀基地へ初寄港する事になった。寄港日程が発表された直後に在日イタリア大使館主催の乗船体験会の告知があり、偶然気づいた私は6月24日の15:30で無料チケットを予約。各部20名限定で先着2〜300名だったプラチナチケットの獲得に成功した。フランス海軍のプレリアル寄港時には出遅れたが、今回は2022年に就役したばかりの最新装備を拝めるので期待感は非常に高い。もちろん当日は全方位から楽しもうと、朝07:30に高速を飛ばし、いつもの安針台公園から俯瞰撮影を試みた。空母いずもの場所にお尻を向けて接岸しているモロシーニの後部甲板には、SH90と呼ばれている最新型の汎用ヘリコプターが搭載されてテンションが上がる。望遠と広角でひと通り撮ってから、逸見駅近くの上限¥880のコインパーキングへ駐車。ひとまず三脚以外の昼間迎撃装備をキャリーカートに詰めて、徒歩でヴェルニー公園を目指した。

 逸見駅は初めて来たので土地勘や距離感が皆無だったが、ちょっと南下すればJR横須賀駅に行ける地下道や踏切を見つけて導線の高さを実感した。以前は汐入や横須賀中央駅に停めていたが、逸見駅周辺は料金も安めで穴場と言えよう。ほどなくヴェルニー公園北側から進入し、フランチェスコ・モロシーニとご対面。側面と正面を慌ただしく撮影し、こちらも予約済みだったYOKOSUKA軍港めぐりの12:00便チケットを調達。スタンプカードがLINEスタンプに切り替わるとの事で発行して頂いた。11:20の時点で折り返し付近約50名が並んでいて、モロシーニのチケットをゲットして間もなく軍港めぐりのチケットも全便完売したので、マニアの出足は非常に速いと言えよう。今日の案内人も前回同様沓澤さんだったが、軽快で聞き取りやすいので私はお気に入りである。2階デッキの後部最前列は占有されていたが、2列目でも身長差で何とかカバーできそう。逆に最前列を占有してしまうと出港後に身動きが取れない事も知っている。今日のミッションはモロシーニ一択なので、まやちゃんやアメちゃんへ浮気しない。そもそも頼みの綱の70-200mm F2.8が300mmF4に続きAF接点破断でAFが効かないため、先週から老眼に鞭打ってマニュアルフォーカスで撮っている。そしてK-1のプリズムの抜け感は最高なので、ミラーレスに移行できない理由の一つでもあるのだ(もちろん資金もないがね)。

 さて今回の軍港めぐり。中望遠、望遠、広角の3台体制で臨んだがやはり70-200のストレスは大きく、肝心な所でシャッターチャンスを逃した。最後には写ってりゃいいやと広角で記録写真に徹したが、どうせブログのネタになるだけなので頑張っても仕方がない(笑)。気を取り直してサイゼリヤに移動し、厚木で我慢したミラノセット(ペペロンチーノ、ミラノ風ドリア、ハンバーグ)¥1000を注文。まさにこの日のために用意されたような野菜抜きメニューだったが、朝もピザ食べたし今日はイタリアのお祭りなので問題なし。改めてコスパの良さを痛感しつつ優雅に堪能し、次に喫茶ぼなりぃで有名な一国坂を登って俯瞰撮影をひと通り行って、一旦車へ戻り望遠レンズとキャリーケースを収納、三脚をバックパックに背負う夜戦装備に変更して海上自衛隊横須賀総監部へ。まさに艦艇見学会15:00入場組の点呼が行われていたが、数名のドタキャンが発生し点呼も苦労されていらっしゃるようだった。タイムラインでマニア界隈の大物フォロワーさんと同伴もしくはニアミスしている事が分かったが、なぜかご挨拶までには至らないのでSNSとリアル世界は異空間なんだろうなぁと感傷に浸りつつ、海兵の引率で艦内へ。聞き取りやすい英語でヘリ格納庫から後部甲板、前部甲板から艦橋まで説明して下さった。就役して一年未満の軍艦のCIC(中央指揮司令所)まで見せて頂けるパートナーシップとはこれいかにと感激したが、昨日給油時にオイル漏れが発生し、海上自衛隊が速やかにオイルフェンスと給油シートを準備して除去したハプニングもあったので、既に息はピッタリなのかもしれない。ちなみにフロア移動はラッタルではなく幅広の階段だったので、優雅さやおしゃれへの気配りはハンパないと感心した。

 わずか30分の見学会はあっという間に終了し、その後は日が暮れるまでヴェルニー公園でフォロワーさん達とだべりつつ、珍しく豪快に焼け切った夕焼けに目を細める。マジックアワーを堪能し夜七時にようやく、フランチェスコ・モロシーニの艦橋がイタリア国旗の照明に照らされた。国家の象徴と言うべき軍隊の国旗ライトアップ、日本ではなかなか難しいだろうが、自衛官の談話によると前向きに検討したいとの事だった。最後に再び一国坂を登って俯瞰撮影を行い、逸見駅に停めた車をピックアップ。長い1日だったが、涼しい風を浴びながら余韻に浸る家路がまた、楽しい。。