静浜基地航空祭2023

第50回記念の北宇都宮駐屯地創立記念行事は、予行を見るかぎり極めて寂しい内容と判断し、費用対効果が見合わないので遠征を断念した。代わりに翌日の静浜基地航空祭へ参加すべく、土曜日は朝イチで横田で壊したレンズの修理に持ち込み、銀座で写真展を鑑賞して早々に帰宅。夕方から夜中まで早めの睡眠を摂る。高速道路の深夜割引を当てに夜中の出発を決めたのだが、よく考えたら休日割引が適用になるため夜出発でなくても良かった。さらに高速代を浮かすため山中湖まで下道移動を試みるも、ローリング族の聖地らしく二台のミニバンに執拗に煽られて嫌な気持ちに。緩いカーブの登りであっという間に追い抜かれてしまったが、それ以外はカーオーディオを聴きながらの涼しいドライブで、無事に新御殿場ICから新東名へ。駿河湾沼津PAで2時間仮眠し、既に100台ほどの車で埋まっていた焼津港臨時駐車場へ朝6時に到着。焼津駅発のシャトルバスに追い抜かれつつ車載自転車で8km移動し、静浜基地正門へは7時前に着いた。こちらも100名近く並んでいたが08:00予定だった開門は07:15に前倒しされ、07:30には手荷物検査を終えて入場に成功!さっそく基地BXのオリジナルワッペンと台湾空軍の人気ワッペンを購入し、格納庫と地上展示、オープニングフライトのT-7練習機の離陸を撮った。やたらお手振りの上手な共感パイロットがいらっしゃったが、よく見ると前ブルーインパルス4番機のASHさんで、黄色い声援を一手に引き受けていた。失礼な話ではあるが会場側から撮ると終日逆光になるため、わずか30分で会場を出て南側撮影ポイントへ向かったのである。

 タイムラインで見た予行の写真では滑走路エンドで編隊飛行からのスプレッド(いわゆるパッカン、編隊を解除して離脱する挙動)を確認したが、機種によって見所は異なるためプログラムごとに自転車で細かく移動し微調整。静浜基地所属のT-7オープニングフライトに始まり、U-125AとUH-60による救難展示、C-2の機動展示にT-7の大編隊と流れるようなプログラムで楽しませてもらえたが、浜松T-4と岐阜のF-2、F-15に至ってはこれまで見たことのないような低高度、狭いエリアでの大回転で、航空機撮影で初めて耳を痛めてしまった。轟音と衝撃波で子供が怖がって泣き出すほどであったがマニアは大喜びで、偶然お会いした取材中のプロカメラマンと興奮を分かち合った。最後に基地内で原付バイクを改造したT-7jrの演技が予知されていたが、また手荷物検査を経て入門するのも面倒なので焼津駅近くの炭焼きレストランさわやかへ。静岡県民なら知らない人がいない有名なハンバーグレストランは行列が絶えないことで有名。幸い正午にも関わらず25名、1時間程度の待ちだったので店の前の日陰で写真を現像していると、45分ほどで順番が近いというLINEメッセージが届いた。看板メニューのげんこつハンバーグ和食セットは270gもの巨大ハンバーグを2つに割ってオリジナル玉ねぎソースをかけたものであったが、半生の肉の味がジューシーで美味かった。また接客も非常に素晴らしく、笑顔で気配り声掛けが絶えなかった。お客様から愛される理由だと思う。

 満足して焼津港に戻り、高速道路で再び新御殿場へ。あわよくば富士山を愛でて帰ろうと思っていたらちょうど山頂の雲が切れて姿を現したため、道の駅すばしりで休憩し富士山撮影と足湯、赤富士ソフトを楽しむ。山中湖ではトンビとカラスのバトルや白鳥親子の散歩を撮影するなど下道でダラダラ戻ったおかげで帰宅は20:30になってしまったが、非常に充実した1日であった。